近畿の14年の企業倒産 91年以降最少の負債総額3246億円
東京商工リサーチが1月9日発表した近畿2府4県の2014年の企業倒産(負債総額1000万円以上)の負債総額は、前年比18.4%減の3246億円とバブル期の1991年移行で最少だった。件数も7.6%減の2490件と5年連続で減少。府県別でみると、滋賀、和歌山を除く4府県は件数、負債額がともに減少。滋賀と和歌山では、小売業や飲食業で倒産が増えた。
4月のAA会議60周年記念式典開催へ向け準備会合
インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は1月9日、1955年のアジア・アフリカ会議(バンドン会議)開催から60周年を記念する会議の開催に向け、準備会合を開いた。インドネシア政府は109カ国と25の国際機関を招待し、首脳会議では開発や福祉、和平の推進に向けた途上国間の協力のあり方について話し合う予定。4月19~23日はジャカルタ特別州で首脳・関連会議を開催し、24日に西ジャワ州バンドンで記念式典を開く。
ジョコ大統領は大統領は会合の冒頭、「今年は世界にアジア・アフリカ会議を思い起こさせ、我が国が世界で大きな役割を果たしてきたことを再認識してもらう良い機会だ」とあいさつ。開催が3か月後に迫っていることで、会期中の安全確保や交通渋滞対策を中心に迅速かつ入念な準備を進めるよう関係閣僚らに指示した。地元メディアなどが報じた。
米価下落対策に516億円 農水省が26年度補正予算で
農林水産省は1月8日、平成26年度補正予算案に米価の下落対策として計516億円を盛り込む方針を明らかにした。同日の自民党農林水産戦略調査会・農林部会合同会議で報告された。26年産米は平均取引価格の下落が続いている。コメの生産コスト削減支援などを中心に予算を配分し、農家の収益向上につなげる。
米価の下落対策ではコメの生産コスト低減に向けた「稲作農業の体質強化緊急対策事業」に200億円を計上する。農機の共同利用や昨期の異なる品種導入などに取り組む農家に補助金を支給する。飼料米の利用拡大に向けたリース導入支援に59億円計上したほか「農地中間管理機構」の本格稼働に向け、農地の出し手に対する協力金の交付などに200億円を充てる。
ワタミ弁当おかずにねじ、鹿児島マクドポテトに金属
食品への異物混入の事実が次々に明るみに出てきた。ワタミの宅配弁当事業「ワタミの宅食」で、山口県内の調理工場で製造した弁当に金属製のねじが混入していたことが1月8日分かった。原因は不明。工場内では同じねじは使用しておらず、弁当にはX線検査も実施している。ワタミよると、2014年10月29日に製造し、翌日に配達した弁当のおかずの中にねじが入っていたと、顧客から連絡が入った。
鹿児島県内にある日本マクドナルドの店舗が販売したフライドポテトの中に金属片のようなものが入っていたとの情報が2014年8月、県の保健所に寄せられていたことが1月8日、分かった。その後、日本マクドナルドから県側に「異物は歯科治療に使われる金属と推察され、製造過程や調理中に混入した可能性は極めて低い」との報告があったという。
大坂の陣400年「城塞」テーマに2/7 菜の花忌シンポジウム
「第19回菜の花忌シンポジウム」(司馬遼太郎記念財団主催)が2月7日午後2時、大阪市中央区のNHK大阪ホールで開かれる。テーマは「乱世から乱世へ—-『城塞』から考える」。2014年から15年にかけては、「大坂の陣400年」。司馬が大坂の冬の陣・夏の陣を描いた小説『城塞』を軸に、戦国時代の大坂城を巡る様相、乱世における人間模様など様々な観点から意見を交わす。
司馬遼太郎賞・フェローシップ贈賞式(記念スピーチは、作家の伊集院静さん)に続くシンポジウムのパネリストは、建築家の安藤忠雄さん、作家、伊東潤さん、静岡文化芸術大学教授・磯田道史さん、女優の杏さん。司会は文化外国語専門学校校長で元NHKアナウンサー、古屋和雄さん。
外食業界の「デフレの勝ち組」が「負け組」に転落
一昨年あたりまで外食業界で「デフレの勝ち組」といわれた牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーホールディングス(HD)、日本マクドナルドHD、居酒屋「和民」などを展開するワタミが「負け組」に転落した。日銀の大胆な金融緩和策を背景にしたアベノミクスの施策で、デフレ脱却の出口が見つかったと思われる段階を迎えた今、これらのかつてのデフレの勝ち組ご三家が、そろって赤字経営に陥ってしまったのだ。ゼンショーHDの2015年3月期の連結業績予想は最終75億円の、日本マクドナルドHDは14年12月期の連結決算予想は最終170億円の、ワタミの15年3月期の連結業績予想は最終30億円のそれぞれ赤字に転落する見通しだ。
この3社はデフレの時代に低価格を武器に同業他社を圧倒した。失速の原因は、各社それぞれの事情を抱えている。客離れが深刻な日本マクドナルド、ワタミ、そして店員離れが深刻なすき家、それぞれに立て直しは容易ではない。