月別アーカイブ: 2015年2月

理研 マレーシア科学大学と研究協力協定を締結

理研  マレーシア科学大学と研究協力協定を締結

理化学研究所(理研)は2月20日、マレーシア科学大学(USM)との間で研究協力に関する協定を締結したと発表した。両者は理研がUSMからの研究者の受け入れを開始した1993年以来協力関係を築いてきた。これまでに包括覚書(2012年4月締結)を含む多様な分野での研究協力に関する覚書や、戦略IPA協定(2008年11月締結)に基づいて多様な共同研究が展開されている。今回の協定では、多面的な研究交流を基に人類社会へ貢献できるような研究を展開するため、USMに連携研究センターを設置し、共同研究や共同での人材育成の促進を図る。

極洋 家庭向け冷食「焼き魚シリーズ」関西でも展開

極洋 家庭向け冷食「焼き魚シリーズ」関西でも展開

水産大手の極洋は家庭向け冷凍食品を拡販する。2014年1月に参入し、関東甲信越で展開していたが、3月から関西地区にエリアを広げる。「焼き魚シリーズ」などの水産物を使った商品で独自性を打ち出し、シニアや単身者の需要を取り込む。価格は実勢200円前後。焼き魚シリーズは「ぶりの照焼き」「さけの塩焼き」「さわらの旨み醤油焼き」など4種類をそろえる。

コーヒー1年ぶり安値 15年は生産への影響は軽微

コーヒー1年ぶり安値  15年は生産への影響は軽微

コーヒーの国際価格が1年ぶりの安値を付けた。レギュラーコーヒーに使う「アラピカ種」の指標となるニューヨーク先物価格は、現在1㍀当たり150㌣台で推移している。世界生産の4割を占めるブラジルの大干ばつで、生産減の懸念が強まった2014年と異なり、15年は生産量が大幅には落ち込まないとの見方から、価格は下落基調にある。14年は高温・乾燥になったことを受け、1月中旬から3月上旬にかけて国際価格が上昇、3月に200㌣台に乗せていた。15年も少雨の傾向だが散発的な降雨はあり、国際需給に影響を与えるほどの被害にはならない見込みだ。

連載の執筆進まぬ漱石が悩める心情記した書簡発見

連載の執筆進まぬ漱石が悩める心情記した書簡発見

夏目漱石が初めて新聞に連載した小説「虞美人草(ぐびじんそう)」を執筆した明治40(1907)年に「此位(このくらい)はかどらぬ事も稀(まれ)に候」などと筆が進まないもどかしさを記した書簡が見つかった。東京の古書店が2014年、個人所蔵の手紙を入手した。書簡は当時の朝日新聞の社会部長に宛て、縦約20㌢、長さは約130㌢の和紙に毛筆で書かれている。消印は同年6月16日で、同紙で連載が始まる7日前だった。この書簡は漱石の全集には収録されていない。

オダサクの京都で発行の最後の連載小説見つかる

オダサクの京都で発行の最後の連載小説見つかる

「無頼派」の作家・織田作之助(1913~47年)が最晩年に書き、専門家にも存在を知られていなかった小説が、戦後の占領期に京都市で発行されていたローカル雑誌「国際女性」に掲載されていたことが2月21日、分かった。今回見つかった小説は「四つの手記」。かつて交際していた男性と、自分の娘との関係を疑う女性「私」の心理が描かれた作品で、全集や単行本には収録されていない。「国際女性」1946年9月の2号に、連載第1回の3㌻分が掲載されていた。同誌は紙不足のため7号で休刊した。この「四つの手記」は最後に構想した連載小説とみられる。

「国際女性」の顧問は谷崎潤一郎と新村出が務め、武者小路実篤や田村泰次郎らも寄稿。女性解放運動家らが支援する総合雑誌で、戦前の思想弾圧「滝川事件」で知られる法学者・滝川幸辰らも論文を寄せていた。

 

与謝野晶子文芸館2/28閉館 堺市の新施設へ引き継ぐ

与謝野晶子文芸館2/28閉館 堺市の新施設へ引き継ぐ

堺市立文化館内にある与謝野晶子文芸館(堺市堺区田出井町)が2月28日、15年の歴史に幕を閉じ閉館する。明治から昭和初期に活躍した同市出身の女流歌人、与謝野晶子(1878~1942年)の資料約1000点を所蔵し、常設展のほか企画・特別展を開催。最終日まで、これまでの企画・特別展をポスターで振り返る催しが開かれている。資料は3月20日に開館する市の文化観光拠点「さかい利晶(りしょう)の杜(もり)」(堺市堺区宿院町西)内にオープンする与謝野晶子記念館に引き継がれる。

「外国人増えた」過半数 大商が大阪繁華街調査

「外国人増えた」過半数  大商が大阪繁華街調査

大阪商工会議所が大阪なんばエリアなどを訪れる外国人観光客の購買行動や小売り・飲食店の対応実態把握のために行った調査によると、店を訪れる外国人観光客が「増加傾向」「やや増加傾向」と回答した店は50.4%で2013年度比9.5ポイント増えていることが分かった。同様に中国人観光客も同18.3ポイント増の45.7%と増加していた。中国人観光客のの人気商品は、中国の有名ブロガーが紹介したブルゾンや和包丁・セラミック包丁、化粧品などだった。

大証の調査は14年11月4日~28日に実施した。「船場~なんば」「天王寺・あべの」の両地域の商店街などの飲食店など5279店が対象で、このうち864店から有効回答。

 

新潟産米 近く米国へ輸出開始 長岡・野上米穀

新潟産米 近く米国へ輸出開始  長岡・ 野上米穀

コメ卸の野上米穀(新潟県長岡市)は、新潟産米の輸出を拡大する。同社は現在食品商社を通じて新潟産米を欧州を中心に販売しており、米国での販売も近く開始する。2015年度は前年度より6割強多い50㌧の輸出を計画する。コメ輸出はアジア向けが主流だが、ブランド力を生かし欧米へも売り込む。

コメは全国農業協同組合連合会(全農)を通じて仕入れる。15年度は輸出用として新潟産コシヒカリ20㌧、早稲(わせ)品種の「ゆきん子舞」を30㌧仕入れる予定。13年度には全農を通さずに5㌧を仕入れて輸出したが、14年度から全農を通じた仕入れ方法に変えた。14年度の輸出はゆきん子舞30㌧。

ホットランドが熊本でタコを完全養殖

ホットランドが熊本でタコを完全養殖

たこ焼き店「築地銀だこ」を展開するホットランドは、タコの完全養殖事業を本格化する。養殖跡地の多い熊本県上天草市と連携し、2015年度中に完全養殖したタコの実用化を目指す。15年度に全使用量の約1割に当たる300㌧のマダコを完全養殖し、同社が関西で運営するたこ焼き店「大釜屋」で使用するタコをすべて上天草市で養殖したタコで賄う考え。このほか、タコの輸入先に現地工場を設けるなどして、安定して大量のタコを調達できるようにする。

1月バナメイなどエビ輸入32%減 果実13%減で品不足

1月バナメイなどエビ輸入32%減  果実13%減で品不足

財務省が2月19日発表した1月の貿易統計速報によると、食料品の輸入量の減少が目立った。エビの輸入量は1万1198㌧と前年同月比32%減となった。主力のバナメイなどの国内販売が需要期の2014年11~12月に低迷し、在庫が積み上がったことが影響した。

果実は16万1813㌧と13%減った。円安に加え、米国西海岸の労使対立で物流が停滞していることが響きオレンジやレモンなど米カリフォルニア州産の果実が減少した。その結果、品不足のため国内卸値は前年同月に比べ、レモンは2倍、オレンジは3割高となっている。