月別アーカイブ: 2015年3月

ブータンの経済大臣が福井訪問 経済,大学交流前向きに

ブータンの経済大臣が福井訪問  経済,大学交流前向きに

ブータンのノルブ・ワンチュク経済大臣が3月11日、西川・福井県知事を表敬訪問した。会談で西川知事が、福井とブータンの経済分野、大学間の交流促進を提案。同大臣は「民間企業の交流をぜひ実現したい。日本企業にブータンへの投資を求めたい」と述べたうえで、福井とブータンの交流に前向きな姿勢を示した。同大臣は13日朝までの滞在中にセーレン(福井市)、清川メッキ工業(同)、池田、永平寺両町などを視察した。今回ブータンの経済大臣が福井県を訪問したのは2013年12月、西川知事がブータンを訪問した際、訪日を要請したことから実現した。福井新聞が報じた。

大阪都構想は賛否ほぼ拮抗 70%が「説明不足」

大阪都構想は賛否ほぼ拮抗   70%が「説明不足」

大阪市内の有権者を対象にした、複数のメディアの調査によると、大阪市を廃止し、5つの特別区に再編する大阪都構想に対する賛否は、賛成がやや上回ったものの、拮抗した。大阪市民を対象に5月17日に実施される予定の住民投票には「必ず行く」「たぶん行く」を合わせて90%超に達し、高い関心をうかがわせた。

都構想について橋下徹・大阪市長の説明が十分かどうかを尋ねた設問では、「十分ではない」が70%超で、「十分だ」の20%超をを大幅に上回った。また、都構想の制度設計を話し合う法定協議会についても「十分だった 」が10%超なのに対し、「十分ではなかった」が70%弱に達した。

タイの洪水被害最小化へ高度測量技術導入を支援 日本

タイの洪水被害最小化へ高度測量技術導入を支援  日本

日本政府は洪水被害が多発するタイで、高度な測量技術導入を支援する。全地球測位システム(GPS)の観測地点となる「電子基準点」をタイ各地に設置し、衛星からの情報を随時反映した精緻な地形図をつくる。これにより、浸水地域の迅速な予測を可能にし、被害を最小限にするとともに、日本企業の進出リスクを軽減する。

「玄米でつくったライスミルク」キッコーマン飲料

「玄米でつくったライスミルク」 キッコーマン飲料

キッコーマン飲料は5月1日にコメ飲料「玄米でつくったライスミルク」を発売する。ライスミルクはコメが本来持っている、ほんのり甘く香ばしい、やわらかな味が特徴。牛乳に比べ低脂肪でコレステロールを含まず、牛乳、豆乳に続く第3のミルクとして、米国などで注目されている。キッコーマンの商品は容量190㌘、消費税抜き価格は200円。本みりんの醸造で培った糖化技術を生かし、玄米の甘みを引き出すことにこだわった。酵素の働きで、コメのでんぷんが分解されてオリゴ糖やブドウ糖になり、ほんのりした甘みが出るという。

山口大学・昭和電工 植物工場の海外普及・展開で連携

山口大学・昭和電工 植物工場の海外普及・展開で連携

山口大学と昭和電工は3月11日、共同開発した独自の高速栽培法「SHIGYO法」を用いた閉鎖型植物工場技術の海外展開で連携すると発表した。山口大学と学術交流している海外の大学や研究機関に栽培技術を供与し、植物工場を運営できる人材を育成する。この人材を現地の事業主に派遣して指導する体制を整え、世界規模での植物工場の普及を目指す。ベトナム国家農業大と年内にも連携する。山口大に研修生を受け入れて人材を育成する計画。インドネシアのボゴール農科大、タイのカセサート大も有力な連携候補とする。経済発展で、生野菜の消費が伸びている東南アジアの富裕層の需要を取り込む。

日本産コメ輸出拡大へ統一ロゴマーク 認知へ工夫施す

日本産コメ輸出拡大へ統一ロゴマーク 認知へ工夫施す

全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協会(全米輸)は3月13日、海外で日本産のコメやコメ関連食品を売り込むための統一ロゴマークを発表した。海外で販売する日本産のコメ関連食品の袋などに付けるなどして、日本産のコメが消費者に認知されやすいよう統一性を確保。品質や魅力を伝える工夫も施し、輸出拡大につなげる狙いだ。

ロゴに並列されるQRコードをスマートフォンなどで読み取れば、日本産のコメこだわりや楽しみ方などを紹介するウェブサイトにつながる仕掛けとなっている。全米輸の会員企業や団体約70の食品に取り付け、3月中旬から国内外のイベントでPRしていく。

大阪・堺の地場食材紹介 商工会議所が商談会

大阪・堺の地場食材紹介  商工会議所が商談会

堺商工会議所はこのほど、堺市北区の同商工会議所内で「さかいグルメミーティング2015~堺の食の面談会」を開いた。堺の食材や食品を扱う生産者、食品メーカーと地域食材の活用を望む飲食店、流通業者らを結びつけるのが狙い。約200人が来場し活発な商談を行った。今回は大阪府・泉州農と緑の総合事務所の「堺・泉州の大阪産(もん)マッチング商談会」も同会場で開催。これに出展した泉州知己の農畜産業者らと合わせ43社・団体が一堂に会した。

北陸新幹線開業で関西財界に焦り 関西圏つなぎ留めへ

北陸新幹線開業で関西財界に焦り 関西圏つなぎ留めへ

3月14日、待望の北陸新幹線が延伸開業したが、一般の歓迎・祝賀ムードをよそに関西経済界には焦りと不安が募る。これまで「関西経済圏」の一部とされた北陸が、新幹線開業とともに人やモノが東京へ流れ、「首都圏経済」に組み込まれるのでは–との不安が高まっているからだ。このため大幅な増加が見込まれる、便利になった北陸目当ての訪日外国人観光客の、関西への呼び込みなどで、関西経済圏へのつなぎ留めにネジを巻く。

関西と北陸はもともと製造業を中心に結びつきが強く、繊維産業などが北陸に主要製造拠点を構えている。日本有数の合繊素材の織布・染色加工業が代表例だ。だが、北陸新幹線開業で、金沢までの所要時間が東京、大阪ともほぼ同じになり、富山までは東京からの方が約1時間早くなる。経済をはじめ、関西と北陸との新たな交流の形が求められそうだ。

妻の身内や娘の近況が書かれた与謝蕪村直筆の手紙発見

妻の身内や娘の近況が書かれた与謝蕪村直筆の手紙発見

江戸時代中期の俳人で俳画創始者の与謝蕪村(1716~83年)の直筆の手紙が、京都市の古美術店で見つかった。奈良大の永井一彰教授(近世国文学)が3月12日発表した。戸の手紙には、妻の身内や娘の近況が書かれ、謎が多い蕪村の家族関係が分かる貴重な資料という。縦約16㌢、横約59㌢。宛先や書かれた時期は不明だが、蕪村の他の手紙と比較し直筆と判断された。

蕪村は大阪出身。40代でともという女性と結婚し、くのという娘がいたとされる。手紙には妻の妹が河内(大阪府東部)から訪ねてきて、姉妹が久々の対面を喜んだことや、娘が手習い(習字)を始めたことなどが書かれていた。妻に妹がいたことはこれまで知られていなかった。

愛媛の義農味噌が「麦味噌」全国で拡販へ だし入りも

愛媛の義農味噌が「麦味噌」全国で拡販へ  だし入りも

味噌製造の義農味噌(愛媛県松前町)は、主力商品の「麦味噌」の県外販売を本格化する。麦味噌を使うには繊維をつぶす「味噌こし」が欠かせないが、県外では使わない家庭も多い。そこで同社では、すりつぶした麦味噌を発売した。調理が手軽になる、だし入りの麦味噌も発売する。4月には関東に初の営業所を設け、愛媛の甘い麦味噌を首都圏をはじめ全国で拡販する。