月別アーカイブ: 2015年3月

栃木・足利市で「つちのか」6次産業飲食店開設

栃木・足利市で「つちのか」6次産業飲食店開設

「とちまる6次産業化成長応援ファンド」が出資するつちのか(栃木県足利市)が飲食店事業に乗り出した。実店舗を通じ、生産する牛肉や野菜、加工食品などを消費者に味わってもらい、PR効果も狙い、主力チャンネルである通信販売での顧客拡大につなげたい考え。つちのかは、肉牛や大麦、アスパラガスを生産する長谷川農場(栃木県足利市)と、製菓「大麦ダクワーズ」を全国展開する大麦工房ロア(同)が2014年8月に設立。9月に地元の足利銀行などが資金を拠出する「とちまる6次産業化成長応援ファンド」から900万円の出資を受けた。

つちのかは3月5日、足利市大月町に「ファーマーズ・カフェつちのか」を開店した。長谷川農場などが生産するブランド牛や足利特産の二条大麦などを使ったハンバーグやパン、デザートなどを一般消費者に提供する。目標集客数は1日50~60人、売り上げは4万~5万円に設定している。

イオンが47都道府県の名産おにぎり 3/13から限定販売

イオンが47都道府県の名産おにぎり 3/13から限定販売

イオンは、47都道府県の食材や名産・名物料理にちなんだおにぎりを3月13日から3日間、各地域限定で一斉に販売する。地域の食材を「じものの日」として取り上げてきた販売策の一環。地元密着の商品づくりをアピールする。岡山県「えびめしおにぎり」、和歌山県は「目張りおにぎり」はじめ、長野県の「野沢菜」、静岡県の「桜海老」、福井県の「梅」などは地元産の食材を使う。徳島県の「徳島ラーメン」など、地域の名物料理に絡めた商品もある。価格は97~213円。スーパー「イオン」全店や「マックスバリュー」の一部店舗など、全国約1400店で販売する。

近畿の景況判断3期ぶり悪化 製造業大幅マイナスに

近畿の景況判断3期ぶり悪化   製造業大幅マイナス

近畿財務局が3月12日発表した近畿2府4県の1~3月期の法人企業景気予測調査によると、全産業の景況判断指数(BSI)はマイナス7.2で、3期ぶりのマイナスとなった。円安傾向や原材料高が収益を圧迫している。製造業は前回(14年10~12月期)から13.5㌽悪化し、マイナス8.8。とくに「パルプ・紙」が58.6㌽の大幅悪化で、マイナス34.5となった。スマートフォン用の電子部品などが好調な「情報通信機械」はプラス4.8。非製造業もマイナス6.1で4期連続のマイナス。円安に伴い海外からの調達費高騰が響いた「卸売」と「小売」がマイナス。「不動産」はマンション販売などが伸び、プラス7.5に転じた。

京都・琳派400年記念し、外壁に「21世紀の風神・雷神」

京都・琳派400年記念し、外壁に「21世紀の風神・雷神」

「琳派」の祖、本阿弥光悦が徳川家康から京都・鷹ヶ峯の領地を拝領してから今年で400年の節目となるのを記念して、京都国立博物館(京都市東山区)で3月12日から、記念のプロジェクション・マッピングが始まる。11日の内覧会では、博物館の外壁に鮮やかな映像が映し出された。映写されるのは、映像作家の土佐尚子・京都大学教授が制作した「21世紀の風神・雷神伝説」。毎秒2000コマの高速度カメラで撮影した自然現象の映像に、風神・雷神図や、未生流笹岡の笹岡隆甫家元のいけばな作品、茂山逸平さんによる狂言「神鳴」の舞台などが織り込まれている。15日までの午後6時半~8時半に3回上映。無料だが、申し込みが必要。

食料自給率の目標を50%から45%へ引き下げ 農水省

食料自給率の目標を50%から45%へ引き下げ   農水省

農林水産省がカロリーベースで50%を目標としてきた食料自給率目標を、現在の50%から45%へ引き下げる方向で調整していることが3月12日、分かった。今後10年間の農業政策指針とする「食料・農業・農村基本計画」に明記する。実現可能な目標に見直すことで、自給率の向上を追求する政策から収益力重視へと転換を図る。日本の食料自給率は平成25年度まで4年連続で39%と目標を大幅に下回っている。

JA全農 鶏卵Mサイズの卸価格2%引き上げ1㌔220円に

JA全農 鶏卵Mサイズの卸価格2%引き上げ1㌔220円に

JA全農たまご(東京都新宿区)は3月10日、鶏卵価格の指標となるMサイズの加重平均価格を1㌔当たり5円(2%)高い220円に引き上げた。2014年まで5年間の3月の月間平均価格に比べると1割高い。年度末で売り上げを伸ばしたいスーパーの集客用特売が増えているほか、日本マクドナルドの期間限定商品「ロコモコバーガー」も鶏卵需要を底上げする見通し。全農の鶏卵相場は、需給を勘案して全農が発表するもの。

サバ漁で若いサバの水揚げ比率高く卸価格2~3割高

サバ漁で若いサバの水揚げ比率高卸価格2~3割高

日本近海のサバ漁で水揚げが増えているものの、成魚未満の比較的小さいサバが多い。このため、東京・築地市場の卸価格は1㌔当たり400~600円と前年より2~3割高となっている。2014年10月から今年2月にかけての漁獲量は25万㌧と前年同期比2割多い。ただ成魚未満の水揚げが多く、食用に回せるものが少なくて、反対に取引価格が上がっているという。水揚げされたサバのうち食用になるものは前年より2~3割少ないとしている。

福井県勝山市出土の化石は新種恐竜「コシサウルス」

福井県勝山市出土の化石は新種恐竜「コシサウルス」

福井県立恐竜博物館は3月10日、同県勝山市の白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から見つかった化石が、草食恐竜の新種のものと確認されたと発表した。同館は、北陸地方の古称「越国(こしのくに)」にちなんで学名を「コシサウルス・カツヤマ」と命名。化石は3月12日から同館で公開される。

化石は13本の歯が残る右上顎骨(長さ16.9㌢)や左大腿骨の一部(同11.7㌢)など5点で、2008年に発掘された。推定される全長は約3㍍で、3歳以上の幼体とみられる。

関西の景況感 プラス幅拡大 大商・関経連が調査

関西の景況感 プラス幅拡大   大商・関経連が調査

大阪商工会議所と関西経済連合会が3月11日発表した経営・経済動向調査によると、1~3月期の関西企業による国内景気の見方を示す景況判断指数はプラス18.2となった。前期(2014年10~12月期)のプラス6.4から大幅上昇、前回調査時の1~3月期予想値のプラス4.5も上回った。先行き予想値は4~6月期が23.8、7~9月期が26.2といずれも大幅なプラス。大商は円安基調で輸出が伸びているうえ、株価上昇傾向もあり、景気の先行きに明るい兆しが出ている–と分析している。調査は2月16日~3月4日、大商と関経連の会員企業1712社を対象に実施。469社から有効回答を得た。