月別アーカイブ: 2015年3月

タマネギ卸価格2割高 冷え込みによる出荷量減少で

タマネギ卸価格2割高 冷え込みによる出荷量減少で

東京・大田市場では静岡産タマネギの卸価格(相対取引・中値)が、10㌔当たり2500円程度と前年同期に比べ2割高い。最近の冷え込みで生産が鈍く、産地の出荷が減っている。東京都中央卸売市場では静岡産の入荷量が前年同期比3割強少ない。こうした状況を反映し、店頭価格も上昇し、都内の量販店では静岡産が3玉270~300円と前年比1割前後高い。

 

大阪府 中小企業「ものづくり優良企業賞2015」募集開始

大阪府 中小企業「ものづくり優良企業賞2015」募集開始

大阪府は技術力やQCD(品質・コスト・納期)などが優れた府内中小企業を表彰する「大阪ものづくり優良企業2015」の募集を始めた。受賞企業はフが発行する冊子に掲載されるほか、大規模展示場などで広く紹介する有識者による審査を経て、優良企業賞と知的財産部門賞を決定する。募集の締め切りは6月15日。

ベトナム農業に「日の丸ブランド」品質 支持広がる

ベトナム農業に「日の丸ブランド」品質 支持広がる

ベトナム南部の高原都市ダラットで日本の技術を使った「日の丸ブランド」の農業生産が進んでいる。冷涼な風土を生かし、イチゴやレタスなど高品質な農作物を通年で栽培する試みだ。価格は2~4倍だが、品質や安全性の面から現地では支持が広がっている。

ホーチミン市のイオンモールには2014年11月から「日本のいちご」と日本語ラベルが張られて商品が並ぶ。価格は300㌘で12万ドン(約700円)と一般商品の約4倍。それでも週3回の入荷後には、すぐに売り切れるという。日本経済新聞が報じた。

淀川を観光スポットに クルーズ船など実証 大商が提言

淀川を観光スポットに クルーズ船など実証 大商が提言

大阪商工会議所は、関西随一の流域面積を誇る淀川を活用した観光振興に関する提言をまとめた。上流から下流まで舟運でつなぎ、上流の枚方地区を気球やパドルボート、ランニングバイクなどが乗れるスポーツツーリズム拠点とし、下流の中津・十三地区にはブリッジパークを整備し観光シンボルにする構想を提案した。

まずは今秋をめどに実証事業を実施。例えば、河川の船着き場周辺の河川敷を活用した淀川キャンプやナイトクルーズ、野外シアターなどのイベントを企画していく。近畿地方整備局と連携し実証事業に取り組み、段階的にハードの整備や民間企業の環境整備を進める。

ミラノ万博「日本館」に35自治体参加「和食」文化発信

ミラノ万博「日本館」に35自治体参加 「和食」文化発信

日本貿易振興機構(ジェトロ)と農林水産省、経済産業省は3月5日、5月1日から10月31日までイタリア・ミラノで開催される国際博覧会で、政府出展の「日本館」に参加する自治体などの展示内容を発表した。27組35自治体(3月5日時点)が参加し、地元の食文化や伝統工芸を紹介。観光客の増加につなげたい考えだ。国際博覧会に参加する自治体数は過去最多。

国際教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「和食」への関心が高まっていることから、山形、新潟両県は「つや姫」など特産米の魅力を発信。福井県は禅の歴史と結びついた精進料理を紹介する。岩手県と宮城県、同県石巻市は東北地方の食材を使ってイタリアのシェフ作った料理を振る舞う。世界農業遺産に認定された地域を持つ新潟、石川、静岡、熊本、大分の5件は連携し、伝統的な農法や豊かな景観を紹介する。7月11日には、日本文化を広く伝える「ジャパンデー」を開催し、伝統芸能の三味線や諸堂が披露される。

「一番搾り」でご当地缶 キリンが全国9工場で開発

「一番搾り」でご当地缶  キリンが全国9工場で開発

キリンビールは3月5日、北海道から九州まで全国9工場ごとに味の違いや個性を楽しめる、ご当地の「一番搾り」を5月19日から7月末まで地域限定で発売すると発表した。縮小傾向が続くビール市場を活性化するのが狙い。9工場の醸造責任者が、一番搾りの製造方法を生かしながら、各地域の食文化と相性の良いビールを開発した。

北海道千歳工場のビールは「一番搾り 北海道づくり」など、商品名に各工場の地名を入れた。向上が出荷する地域を中心に販売する。販売目標は計約20万㌜(1㌜は大瓶20本換算)。

国産米の調達量拡大 亀田製菓・岩塚製菓

国産米の調達量拡大  亀田製菓・岩塚製菓

消費者の国産品志向や円安を背景に、コメどころ新潟県のせんべい大手が国産米調達を強化している。亀田製菓は国産米100%のシニア向け新製品の「技の伝承シリーズ」を3月9日に発売する予定。2014年9月に全商品で国産米100%を達成した岩塚製菓は、米菓専用米品種「ゆきみのり」の契約農家栽培面積を2015年は前年比8倍に増やす考えだ。

定家と為家の直筆、俊成90歳祝賀の歌会記録 原本確認

定家と為家の直筆、俊成90歳祝賀の歌会記録 原本確認

平安時代末期~鎌倉時代初期の歌人、藤原俊成の90歳の祝いの歌会の様子を、息子で新古今和歌集編者の定家と、その息子の為家が記録した自筆原本が3月4日、東京都内で確認された。この記録の原本が表に出たのは初めて。定家・為家父子の肉筆画並ぶのは極めて珍しく、専門家は「重要文化財クラスの一級資料」と評価している。

歌会は建仁3年(1203年)、後鳥羽上皇が開いた。和紙5枚を繋いだ巻物で縦約30㌢、横約2.5㍍。江戸時代前期に表装されたとみられる。20首以上の歌を、歌人で能筆家としても知られる為家が記した。さらに末尾には定家が、参加者の名前と「若草」「納涼」「紅葉」「雪」などの歌題を加筆している。この歌会の記録は「俊成卿九十賀和歌」として複数の写本が伝わっている。

起業支援などに182億円 大阪府2月補正予算案

起業支援などに182億円  大阪府2月補正予算案

大阪府は3月4日、一般会計182億円の2014年度2月補正予算案を発表した。国の経済対策を受け、地方創生にかかわる事業を柱とした。消費喚起策のほか、起業支援の新規事業なども盛り込んだ。補正後の一般会計総額は4兆4032億円となる。

銀ザケ卸価格2~3割安 チリ産供給増などで

銀ザケ卸価格2~3割安  チリ産供給増などで

焼き魚商材の銀ザケの卸価格が下落している。過去最高値を付けた2014年春から2~3割下がり、国内卸価格は1㌔あたり600~650円となっている。新物の供給増と、昨年春の急騰を嫌気して起こった需要の減少が影響している。

銀ザケは世界生産の8割がチリ産で、日本で消費されるサケ・マス類の2~3割を占める。このチリ産銀ザケの今シーズン(2014年7月~15年6月)の生産量は前のシーズンから1割程度増え11万㌧程度となる見通し。そして、日本への供給量も2~3割増えるとみられている。