月別アーカイブ: 2015年3月

OECDがジャカルタに東南ア地域初の事務所開設

OECDがジャカルタに東南ア地域初の事務所開設

経済協力開発機構(OECD)は3月25日、インドネシアの首都ジャカルタに東南アジア事務所を開設したと発表した。東南アジアでのOECD事務所開設は初めて。このジャカルタ事務所が域内の活動拠点となり、OECDは今後インドネシアをはじめ、各国と連携を進めていく方針。

外国人看護師26人合格 特別措置も実らず低い合格率

外国人看護師26人合格 特別措置も実らず低い合格率

インドネシア、フィリピン、ベトナムの3国との経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師候補者受け入れ事業で、厚生労働省は3月25日、357人の候補者のうち計26人が看護師国家試験に合格したと発表した。合格者の国別内訳はインドネシア11人、フィリピン14人、ベトナム1人。外国人候補者の合格率は7.3%で、昨年より3.3㌽低下した。

2008年度に受け入れ事業が始まって以降、これまでに3カ国から839人が来日し、昨年までに計128人が国家試験に合格した。日本人も含めた全体の合格率(90%)に比べ、外国人候補者の合格率が低く、2013年から試験時間の延長や、漢字にルビをふるなどの特別措置が取られているが、実を結ばず改善しなかった。

国産養殖クロマグロ1割安 築地への入荷量は前年並み

国産養殖クロマグロ1割安 築地への入荷量は前年並み

クロマグロの幼魚(ヨコワ)をいけすで3年程度育てて出荷する、国産養殖マグロの東京・築地市場への入荷量は前年並みだ。卸価格は1㌔当たり3000円程度で、前年同期比1割安い。いけすへの幼魚の投入量が近年減っており、出荷量は今後減少するとの声も聞かれる。一方、東京都内の鮮魚店では国産の養殖クロマグロ(赤身)は、100㌘当たり1400~1500円で販売されており、全円と大きくは変わっていない。

関西をトップレベルの医療拠点に 関経連が15年度事業計画

関西をトップレベルの医療拠点に 関経連が15年度事業計画

関西経済連合会は3月25日、2015年度の事業計画を発表した。主な内容は①今年策定した医療ビジョンに基づいてアクションプランを作成し、関西を世界トップレベルの技術革新拠点に成長させることを目指す②関西財界人による「日中経済人会議(仮称)」の開催を目指す③関西の観光資源を海外メディアでアピールするなど、訪日外国人誘致策を推進する④東京一極集中の是正に向け、リニア中央新幹線の全線同時開業などを引き続き、国などに働きかける–など。

食用油 業務用卸価格は2年ぶり上昇 家庭用は交渉難航

食用油  業務用卸価格は2年ぶり上昇  家庭用は交渉難航

飲食店や惣菜店が使う食用油が2年ぶりに値上がりした。業務用の卸価格は大豆油や菜種油が前月比100円(2.7%)上昇し、1缶(16.5㌔)当たり3850円(中心値)となった。2014年2月以来の高値だ。製油各社は1月から、円安・ドルによる原料調達費の増加を理由とした値上げを進めていたが、需要家に一部受け入れられた。一方、スーパーなどで販売され、一般家庭で使用される食用油の値上げ交渉は難航している。製油各社は4月以降の一段の値上げを発表しているが、需要家の反応は鈍い。

名称は「エキスポシティ」万博遊園地跡地の複合施設

名称は「エキスポシティ」万博遊園地跡地の複合施設

三井不動産は3月25日、大阪府吹田市の万博記念公園内の遊園地跡地で、今秋開業予定の大型複合施設の概要を発表した。名称は「エキスポシティ(EXPO CITY)」大阪市の水族館「海遊館」が手掛ける新施設や体験型の英語教育施設、人気アニメ「ポケットモンスター」の教育・娯楽施設など、計7種のエンタテインメント施設が入る。海遊館が初めて本体外で手掛ける新施設の名称は「ニフレル」。日本最大級の高さの大観覧車「オオサカ ホイール」も開業する。商業施設の「ららぽーと」も併設する。

「大阪を楽しくする19。」大阪環状線でEXILEとコラボ

「大阪を楽しくする19。」大阪環状線でEXILEとコラボ

JR西日本は3月25日から大阪環状線で、人気グループEXILE(エグザイル)と連携し、コラボレーション企画「大阪を楽しくする19。」を展開する。めんばーの数と環状線の駅数がともに19で同じだったためコラボが実現したという。EXILEの広告で埋め尽くした電車(8両編成)も登場する。メンバー1人ずつを各駅に割り当て、ポスターを掲示する。これで、これまでの環状線の古くさいイメージを一新できるか。

イオンが支援 ミャンマーで2つの小学校開校式

イオンが支援  ミャンマーで2つの小学校開校式

イオングループの財団法人イオンワンパーセントクラブは3月27、28の両日、ミャンマーでの「学校建設支援事業」を通じて建設した小学校の開校式を開催する。27日はヤンゴン市郊外の学校、28日には2008年のサイクロンで甚大な被害を受けたエーヤワディ(イラワジ)管区の学校でそれぞれ開校式を開く。イオンは日本ユニセフ協会とともに、2012年から3年間、計35校の小学校建設や教員育成を支援。すでに建設された22校の後者では計約5000人の子供が学んでいる。

イオンワンパーセントクラブは2000年から学校建設支援事業に取り組み、これまでにカンボジア、ネパール、ラオス、ベトナム、ミャンマーで計378校を支援してきた。ミャンマーでは日本の高校生との相互交流「ティーンエイジアンバサダー事業」や大学生に対する奨学金制度「イオンスカラシップ」も実施している。

 

真っ白に化粧?姫路城「平成の修理」終わりお披露目

真っ白に化粧?姫路城 「平成の修理」終わりお披露目

「平成の修理」を終えた世界遺産・国宝の姫路城大天守(兵庫県姫路市)が3月24日、修理事業に寄付した人や観光関係者らを対象に公開された。外観は一様に、誰もが真っ白に化粧した姿にちょっと驚き、青空に浮かび上がる雄大な白鷺城とのコントラストに納得。

姫路市は修理工事資金に充てるため、2009年4月から寄付を募り、15年2月までに現物寄付や街頭募金も含め約5億2000万円が集まった。3万円以上寄付した人には屋根瓦に名前を記す特典も付けた。

魯迅の弟に島崎藤村、谷崎潤一郎らが1400通の書簡

 

魯迅の弟に島崎藤村、谷崎潤一郎らが1400通の書簡

中国の作家・魯迅の弟で、随筆家として知られた周作人(1885~1967年)宛てに武者小路実篤、梅原龍三郎、島崎藤村、谷崎潤一郎、草野心平ら日本の数多くの日本の文化人が送った書簡1400通が、北京にある周作人の遺族宅で見つかった。孫の周吉宜さん(65)が24日、公表した。1910年代から66年までの手紙やはがきで、戦前から戦後にまたがる日中の文化交流を物語る貴重な史料。遺族の依頼で整理に当たった顧偉良・弘前学院大教授(日本近代文学)は、「これほどの規模で残っていたのは奇跡。詳しく調査すれば近代の日中間における民間レベルの関係が具体的に見えてくる」と話している。書簡の差出人400人近くに上っている。

周は魯迅とともに明治末、日本に留学。帰国後は北京大教授を務めた。白樺派の作家、武者小路実篤の「新しき村」運動に共鳴し、北京に支部をつくるなど日本の文学者をはじめ芸術家、学者らと幅広く交流した。