月別アーカイブ: 2015年4月

大阪造幣局の「桜の通り抜け」4/9スタート

大阪造幣局の「桜の通り抜け」4/9スタート

大阪造幣局(大阪市北区)の「桜の通り抜け」(4月9~15日)が始まるのを前に、お年寄りらを招いた特別観桜会が8日、同局であった。期間中の混雑を避けてゆっくり桜を楽しんでもらおうと、毎年解されている。今年は大阪市内の老人ホームや障害者施設などから約2500人を招待した。「通り抜け」は、造幣局の南門から北門までの一方通行(約560㍍)に132品種350本の桜が並ぶ。現在、桜は全体的に3分咲きといい、週末に見ごろを迎えるという。

農協改革「目的は同じ」首相 、JA全中会長と会談

農協改革「目的は同じ」首相、 JA全中会長と会談

安倍晋三首相は4月7日、全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳会長と官邸で会談した。首相は閣議決定した農協改革関連法案に関し「私たちの目的は同じであり、農業・農村の所得を増やしていかなければならない」と語った。万歳氏も「私どもと首相の考え方は同じ方向で、これから組合員のために最大限努力したい」と述べ、政府とJAグループが一体となって取り組む姿勢を強調した。

両陛下パラオ訪問「亡くなったすべての人々を追悼」

両陛下パラオ訪問「亡くなったすべての人々を追悼」

天皇、皇后両陛下は4月8日午後(日本時間)、太平洋戦争の激戦地だったパラオ共和国に到着された。空港で同国のレメンゲサウ大統領夫妻と会見。同日夜に行われた同国主催の晩さん会で、天皇陛下は「ここパラオの地において、私どもは先の戦争で亡くなったすべての人々を追悼し、その遺族の歩んできた苦難の道をしのびたいと思います」とあいさつ。

宮内庁によると、会見時間は約15分間。冒頭で天皇陛下が、同国からの招待に感謝を示した。大統領は、約1万人の日本人が戦死したペリリュー島には、戦時中に日本兵が立てこもった洞窟で入口が封鎖されているものが約200あることに触れ、「順次開けて遺骨収集を加速させたい」との意向を表明。陛下は「遺族は大変喜ぶと思います」と答えたという。

両陛下は同日夜、コロール島の文化センターで、太平洋戦争で多くの日本人が命を落としたミクロネシア連邦とマーシャル諸島の大統領夫妻と懇談した。9日にはヘリで約50㌔離れたペリリュー島に渡り、西太平洋地域の戦没者を国籍を問わず慰霊の対象にしている「西太平洋戦没者の碑」などを訪問する。

経団連会長がジョコ大統領と会談 企業進出に協力要請

経団連会長がジョコ大統領と会談 企業進出に協力要請

インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は4月8日、同国を訪問中の経団連の榊原定征会長と会談した。会談には金融、商社、製造業など日本企業18社の代表らも同席。榊原会長らは規制緩和など日本企業進出への協力を要請した。また、同席した企業代表からもユドヨノ前政権時からのプロジェクトが中断している発電所や、高速道路、鉄道敷設計画などへの協力を訴えたほか、インドネシアへの技術移転についても話し合った。榊原会長らは9日に経済関係閣僚らと会談する予定。毎日新聞が報じた。

近畿の14年度の倒産 91年度以降で最少 5年連続減少

近畿の14年度の倒産 91年度以降で最少 5年連続減少

東京商工リサーチは4月8日、近畿2府4県で2014年度に倒産した企業(負債額1000万円以上)の負債総額は前年度比12.4%減の3436億円で、1990年度以降、最も少なかったと発表した。負債1000億円を超えるような大型倒産がなく、金融機関の貸し出し姿勢も積極的だったことが要因。倒産件数も7.3%減の2436件と5年連続で減少し、91年度以降で最少だった。地域別の件数は、滋賀県と兵庫県で増加し、大阪府、京都府、奈良県、和歌山県の2府2県は減少した。

なお、2014年度の全国の倒産件数は前年度比9.4%減の9543件だった。6年連続で減少し、1990年度以来24年ぶりに1万件を割り込んだ。負債総額は32.7%減の1兆8686億円で、89年度以来25年ぶりに2兆円を下回った。負債100億円以上の大型倒産が減少したことが要因。

日本マクド3月売上高29%減 14カ月連続マイナスに

日本マクド3月売上高29%減 14カ月連続マイナスに

日本マクドナルドホールディングスが4月8日発表した3月の既存店売上高は前年同月比29.3%減となり、14カ月連続で前年実績を下回った。2014年夏の期限切れ鶏肉の使用問題に加え、商品への異物混入問題の影響で家族連れが戻らず、業績低迷が続いている。売上高の落ち込み幅は2001年の上場以来、15年1月の38.6%に次ぐ2番目の大きさとなった。客数も23.5%の大幅なマイナスだった。

豪州産牛肉3月輸入2割増 EPA発効で関税引き下げ効果

豪州産牛肉3月輸入2割増 EPA発効で関税引き下げ効果

オーストラリア産牛肉の輸入が拡大している。3月の輸入量は前年同期比2割以上多く、スーパーなどで取り扱いが増えている。日本・豪州両政府による経済連携協定(FPA)が1月に発効し、関税引き下げ効果が出ている。店頭では特売も目立ってきた。

豪州政府によると、3月の牛肉の対日輸出は前年同月比24%増の2万8074㌧だった。1、2月は前年を下回っていた。スーパーでステーキ用などとして販売される冷蔵品は前年同月比23%増の1万3276㌧、加工食品の原料などになる冷凍品が25%増の1万4798㌧となった。

大阪市西区に”西日本の顔” ヤマハが新ビル完成

大阪市西区に”西日本の顔” ヤマハが新ビル完成

ヤマハは大阪市西区に楽器事業全般を手掛ける「ヤマハ大阪ビル」を完成した。従来の周辺3拠点の機能を集約し利便性を高めた。楽器や楽譜、書籍などの販売店舗や楽器の修理対応、音楽教室、イベント用ホールなどを設けた”西日本の顔”と位置付け、各業務の連携でビジネスチャンスの拡大を図る。

佐藤春夫 中学時代の日記見つかる 文学目覚め前

佐藤春夫 中学時代の日記見つかる  文学目覚め前

和歌山県新宮市立佐藤春夫記念館は4月7日、同市出身の作家で詩人、佐藤春夫(1892~1964年)が中学校に入学した年につけていた日記が見つかったと発表した。春夫の妻千代さん(故人)の孫(東京都内在住)が所有する遺品の中にあった。同記念館によると、春夫は生前、「日記は書かなかった」と発言しており、日記の発見は初めて。

和紙54㌻に毛筆で記されていた。日付は1904年1月1日~同7月29日で、春夫が旧制新宮中学(現和歌山県立新宮高校)に進学した年に当たる。日露戦争(1904~1905年)の戦況を伝える号外を見て「万歳大勝利」、少年雑誌についいて「少年世界ヲ讀ミ」と記し、友達と「ベースボール」をしたと書き、捕まえたスズメが死んだ日には「可愛相ナコトヲシタ」など主に身辺雑事をつづっていた。

日記の最初のページなどに記された文言から、父親に強く言われて日記を書き始めたらしいことが分かる。就寝前に必ず日記を書き、事実とそれについての感想を飾らずに記すよう指示されていた。ただ同記念館によると、本を読みこんだといった内容の箇所は見当たらず、文学的な目覚めにはまだ達していなかった時代のものと判断される。春夫は、小説「田園の憂鬱」や自伝的小説「わんぱく時代」などで知られる。