月別アーカイブ: 2015年5月

堺市・ファインフーズ 調味料工場の能力増強

堺市・ファインフーズ 調味料工場の能力増強

天然調味料・香辛料メーカーのファインフーズ(堺市)は8月をめどに、堺浜工場(MINATOファクトリー)の生産能力を約2割増強する。投資額は1億5000万円。現在6ラインある設備を9ラインに増やし、月産能力を約30㌧引き上げる。新しいラインでは独自製法の「直火(じかび)調味料」を中心に製造する。肉や魚介類を直火釜で高温加熱してうま味を抽出し、食欲をそそる香りを添加したのが特徴。増産に伴い、初年度は約2億円の売り上げ増を見込む。

コメ減産幅上乗せ 16都道県が達成

コメ減産幅上乗せ 16都道県が達成 農水省

農林水産省は5月15日、2015年産米の生産調整(減反)の取り組み状況を公表した。通常の「生産数量目標」に加え、減反強化に向け減産幅を上乗せした「参考値」を新たに設定している。今回調査では16都道県で参考値の達成が見込めるとしたが、16府県では生産数量目標を上回った。

豊能町で田植え体験 60人が泥んこで汗

豊能町で田植え体験 60人が泥んこで汗

楽しみながら農業の大切さを学ぶイベント「田んぼでお米づくり体験」が5月16日、豊能町高山の遊休農地を活用した体験型農園「悠遊ファーム」で行われた。この体験イベントには大阪市はじめ、北摂地域、兵庫県西宮市などから、約60人の家族連れが田植え作業に汗を流した。17日も行われる。同農園は農機・建機メーカーのヤンマー(大阪市北区)が、遊休農地の再利用を促進する府や豊能町と連携して整備、2012年に開園した。

都構想 住民投票で否決 1万票差 橋下氏「政界引退」

都構想 住民投票で否決 1万票差 橋下氏「政界引退」

大阪市を廃止し、5つの特別区に分割・再編する「大阪都構想」の賛否を問う住民投票は5月17日、投開票された。反対が70万5585票で、賛成の69万4844票をわずかに上回り、都構想は否決された。これにより、廃止されるかどうかで揺れた大阪市は存続することになった。紆余曲折を経て直接民主制である住民投票にまでこぎつけたが、最後の舞台で敗北した。
これを受け、5年がかりで都構想を推進してきた橋下徹大阪市長(45)は記者会見で「市長の任期まではやるが、それ以降は政治家はやらない」と述べ、12月の任期満了で政界を引退する考えを表明した。住民投票の投票率は66.83%だった。

一層の普及へ 高槻の精神障害者のフットサル関係者

一層の普及へ 高槻の精神障害者のフットサル関係者

全国に広がりをみせる精神障害者のフットサル。最初のチームは2006年、大阪府高槻市に発足した。それが「YARIMASSE大阪」だ。同チームは昨年、24チームが参加した全国大会で3位に食い込んだ。ただこのフットサル、競技人口は増えているが、全国障害者スポーツ大会の正式種目にはなっていない。YARIMASSE大阪のスタッフ、関係者らは競技人口や大会運営スタッフなど地盤充実に向け、一層の普及を目指している。

日本酒「獺祭」生産3倍に 旭酒造が新工場

日本酒「獺祭」生産3倍に 旭酒造が新工場

人気で品薄が指摘されている日本酒「獺祭(だっさい)」を生産する旭酒造(山口県岩国市)は、新設した本社工場で大規模な増産を始める。醸造タンクを300本備え、年間生産能力を従来の約3倍にあたる500万本(1.8㍑瓶換算)に引き上げる。国内における品薄を解消するほか、輸出にも力を入れる。新本社工場は12階建てで、建設費は約30億円。5月中に順次稼働する。

メロン 茨城産卸価格2割高 4月の日照不足が影響

メロン 茨城産卸価格2割高 4月の日照不足が影響

旬を迎えたメロンの卸価格が高い。東京・大田市場では茨城産のアンデスメロンの卸価格(相対取引・中値)が5㌔3100円前後と、前年の同じ時期に比べて2割強上昇している。
メロンは生育に時間がかかるため、4月の低温や日照不足の影響で5月の出荷が減っている。いまは産地が熊本から茨城に切り替わる時期にあたる。茨城では農家の高齢化や他の作物への転作に伴い、JA全農茨城ではメロンの作付面積が前年比5%減ったとしている。
5月中は高値が続くとみられている。都内の小売店では茨城産アンデスメロンは1玉480円と前年よりやや高い。

あべのハルカス来場者 予想より半年早く300万人突破

あべのハルカス来場者 予想より半年早く300万人突破

高さ300㍍と日本一高い「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)の展望台「ハルカス300」の来場者が5月16日午前、300万人を突破した。2014年3月7日のオープン当初は15年末の達成を見込んでいたが、大阪の新名所として国内外から多くの観光客を集め、予想より半年早い1年2カ月余りで達成した。
300万人目は、家族6人と訪れた堺市の会社員、上松弘幸さん(37)。上松さんには展望台に何度でも無料で上れる特別パスなどが贈られた。展望台は最上階層(58~60階)にあり、天気が良ければ京都や六甲山まで一望できる。

古都・奈良に初夏の訪れ「薪御能」始まる

古都・奈良に初夏の訪れ「薪御能」始まる

古都・奈良に初夏の訪れを告げる伝統行事「薪御能(たきぎおのう)」が5月15日、奈良文化会館(奈良市)で始まった。薪御能は平安時代、興福寺の法会「修二会(しゅにえ)」で猿楽が演じられたのが始まり。春日大社で「式年造替(しきねんぞうたい)」が進むのを記念し、大社周辺を舞台とした金春流の「野守」を上演した。
初日の夜は雨が予想されたため、舞台を興福寺から県文化会館に移して開催された。16日は春日大社で金春流、興福寺で観世流と金剛流による能が上演される。

松江城天守 国宝に 63年ぶり5例目

松江城天守 国宝に 63年ぶり5例目

文化審議会は5月15日、江戸時代初めの1611年に築かれた松江城天守(島根県松江市)を国宝に、現在は東京都庭園美術館の旧朝香宮邸(東京都港区)など9件を新たに重要文化財に指定するよう、下村博文文部科学相に答申した。
現在の文化財保護法による天守の国宝指定は63年ぶり5例目。国宝に指定されている天守は姫路城(兵庫県姫路市)、松本城(長野県松本市)、犬山城(愛知県犬山市)、彦根城(滋賀県彦根市)の4城。