月別アーカイブ: 2015年5月

関西ワールドマスターズ成功へ 関西一体で準備を

関西ワールドマスターズ成功へ 関西一体で準備を

関西経済同友会は5月7日、2021年に開かれる生涯スポーツの国際大会「関西ワールドマスターズゲームズ」の成功に向け、関西全体の活性化を図るという観点から、各地域が一つにまとまって準備を進めていくべきだとする提言を発表した。
具体的には、行政や経済界が中心となり、大会の理念を策定、共有することから始めるべきだと訴えた。関西経済同友会と京都や神戸の経済同友会が継続的に対話するなど、成功に向けた取り組みを関西全体で実行していく必要があるとした。

大阪中小企業は下期業況改善見込む 大商調べ

大阪中小企業は下期業況改善見込む 大商調べ

大阪商工会議所が実施した中小企業の経営課題と賃金動向に関する調査によると、会員の中小企業が2015年度の業況を売り上げ、経常利益とも下期に改善すると見込んでいることが分かった。
売り上げが前年同期に比べて「増える」と回答した企業が、上期の35.8%に対し下期は42%。同様に経常利益も「増える」とする企業が、上期31.3%に対し下期は38.8%と回答。業況は下期に改善するとの見方が多かった。ただ増加率は、非製造業と製造業では差がみられた。売り上げ、経常利益ともに10㌽以上非製造業が高かった。
また、58.8%が国内雇用の拡大を予定し、国内雇用拡大企業198社中、179社(90.4%)が正社員の採用を示した。また、228社(61.5%)が賃上げし、その57社(25%)がベアも実施する旨、示した。調査は4月6~17日、会員企業2897社に調査票を送付、371社(12.8%)から有効回答を得た。

期日前 都構想住民投票 6日間で8.3万人

期日前 都構想住民投票 6日間で8.3万人

大阪市選挙管理委員会は、大阪都構想の住民投票で告示翌日から5月3日までの6日間に期日前投票をした人は8万3339人だったと発表した。投票の対象となる大阪市民約211万人のうち約3.9%が投票を済ませたことになり、出足は好調だ。

大林組 農業に参入 5年後年商30億円目指す

大林組 農業に参入 5年後年商30億円目指す

大林組は農業に参入する。野菜生産ベンチャーのスプレッド(京都市)と組み、2017年度までに首都圏で大規模な人工光型の植物工場を設け、レタス生産を始める。これとは別に、太陽光型の工場でトマト生産も始める。野菜を安定調達したいスーパーなどの需要は拡大中で、5年後に農業で年商30億円を目指す。ゼネコン(総合建設会社)大手が主体的に農業を手掛けるのは珍しい。
レタス工場は延べ床面積5000~6000平方㍍で、1日3万株を生産する計画だ。春夏は35日、秋冬は40日周期で栽培し、年8~10回収穫する。スプレッドの販路を使って、スーパーや外食店に卸す。将来はホウレンソウや水菜など葉物野菜を中心に品目を広げる。立地は千葉県の工業団地などを検討している。投資額は15億~20億円の見通し。

伊藤園 観光地での外国人への日本茶PR活動強化

伊藤園 観光地での外国人への日本茶PR活動強化

伊藤園は観光地や空港、大型スーパーなどで日本茶のPRを強化する。2013年度は10~20人規模の「お茶の入れ方セミナー」をスーパーなどで約490回、14年度はセミナーに加えて観光地などでの「お~いお茶 大茶会」も含め同800回開催した。15年度はセミナー、大茶会合計で900~1000回程度を見込み、外国人が多く集まる観光地での開催を増やす方針だ。

「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産勧告で各地賑わう

「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産勧告で各地賑わう

「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への登録勧告から一夜明けた5月5日、各地の構成資産では大勢の人で賑わった。静岡県伊豆の国市の「韮山(にらやま)反射炉」では、午前9時の開場前に約100人が列をつくり、この日だけで計4626人が訪問。2005年の広域合併で伊豆の国市が誕生以降、最多となった。長崎市の長崎港を発着する端島(はしま)炭鉱(軍艦島)上陸ツアーも、、ほぼ満席となった。三井三池炭鉱の主力坑だった万田坑(熊本県荒尾市)は、最近5年間の1日の入場者数として最多の約1460人が訪れた。

大阪城で「天下泰平の灯」点灯式 大坂の陣400年

大阪城で「天下泰平の灯」点灯式 大坂の陣400年

大坂夏の陣で大阪城が落城してから400年にあたる5月7日、大阪城(大阪市中央区)で記念イベント「天下泰平の灯」の点灯式がある。一般参加者に願い事を書いてもらい、行灯400個で天守閣を照らす。大阪府・市などでつくる「大坂の陣400年プロジェクト実行委員会」が主催する。
1615年(慶長20年)5月7日に徳川軍が攻め入って大阪城は落城。翌日に豊臣秀頼が自刃し、徳川幕府による天下泰平の世が訪れた。それから400年にあたることから、今後の大阪の発展と平和を祈願するイベントとして企画された。

天橋立の内湾でシロザケの稚魚 自然繁殖の公算

天橋立の内湾でシロザケの稚魚 自然繁殖の公算

京都府北部の日本三景・天橋立の内湾で今春、シロザケの稚魚が見つかった。放流はしておらず、自然繁殖している可能性が高いという。内湾に注ぐ野田川はかつてサケの産地として知られていたが、戦後は農業用の堰(せき)が増えて、繁殖できない環境になっていた。
ところが最近、堰が可動式になったことで復活したとみられる。新潟市の日本海区水産研究所は、野生魚の生態を知るうえで、貴重な発見として地元の府立海洋高校と共同研究に乗り出す。

輸入果実、天候不良で品薄 米国産柑橘類1~4割高

輸入果実、天候不良で品薄 米国産柑橘類1~4割高

主要輸入果実の取引価格が軒並み前年同期より高値となっている。米国産柑橘(かんきつ)類の価格は、同国西海岸の港湾労使の対立収束後、下げに転じているものの、いぜん前年より高値が続いている。
生産地での干ばつの影響もある。フィリピン産バナナなど他の輸入果実も、農場労働者の賃上げの影響に見舞われている。為替の円安も取引価格を高くしている。
米国産柑橘類の卸価格は2~3月の高値からは下落したものの、前年同月比1割高の40個4000円となっている。カリフォルニア産レモンは前年同期比4割高の140個7000円、オレンジも同2割高の88個5700円となっており、引き続き品薄感が強い。

教育・歴史・経済学者19人が都構想の欠点訴え

教育・歴史・経済学者19人が都構想の欠点訴え

地方自治や都市計画が専門の学者19人が5月5日、大阪市内で記者会見し、都構想のデメリットを訴えた。会見は「都構想で暮らしや都市に危険が及ぶことを研究者として宣言する」との目的で、京大大学院の藤井聡教授(都市社会工学)らが呼びかけ、教育や歴史、経済学者ら126人が賛同。うち102人が「市民サービスが低下する」「財源や権限を失う損失が大きい」などの意見書をまとめた。
これに対しこの日、遊説予定がなかった橋下徹市長はツイッターで、学者がどのような説明をしようが自由だが、反対のための反対論を唱えるのは違う–と反論した。