寒天3年ぶりに値上がり 天候不順と円安で

寒天3年ぶりに値上がり  天候不順と円安で

和菓子やトコロテンなどに使われる寒天の卸価格が3年ぶりに上昇した。夏場の需要期に向け、糸状の細寒天は1㌔4950円前後と前月比150円(3.1%)高い。棒状の角寒天も2本147.5円前後と同5円(3.5%)値上がりした。
原料のテングサが国産・輸入品とも値上がりした。国産テングサは収穫期の6月に天候不順に見舞われ、収穫量が前年より1割減った。輸入テングサは円安で値上がりしている。寒天製造用テングサの1~5月の輸入単価は1㌔509円だった。2014年平均に比べ11%、13年平均に比べ16%値上がりしている。