コメの試験上場 再延長申請決定 大阪堂島商品取引所
大阪堂島商品取引所は7月21日、大阪市で臨時総会を開き、コメ先物取引の試験上場について、2年間の再延長を賛成多数で決めた。取引量を拡大し、2年後の本上場を目指す。同日付で農林水産省に申請書を送付した。
低カリウム野菜の品目に広がり 年内にトマトも
腎臓病患者向けにカリウムを抑えた「低カリウム野菜」に、品目の広がりが出てきた。従来のレタスや果物のメロンに続き、年内にトマトの販売も始まる。
低カリウムトマトを発売するのは、ドクターベジタブルジャパン(東京都千代田区)だ。日本で初めて低カリウムレタスの量産化に成功した会津富士加工(福島県会津若松市)から、フランチャイズに関わる事業を譲渡され、3月に発売した。低カリウムトマトは、甘さは抑え目だが中玉サイズ。
腎臓病が進行するとカリウムが排せつできなくなり、その結果、不整脈などの原因となる。このため、カリウムの摂取制限のある患者には、この低カリウム野菜・果物に強いニーズがある。
CO2で魚眠らせ長距離輸送の技術確立 マリンバイオ
魚の輸送事業を手掛けるマリンバイオテクノロジー(福岡県宗像市)は、二酸化炭素を(CO2)を使い、生きた魚を17時間以上眠らせたまま輸送する技術を確立した、2016年春の実用化にこぎ着け、長距離輸送サービスなどを始める方針だ。独自の魚の催眠法による長距離輸送技術を前面にアピールし、居酒屋やすし店などに売り込み、2016年度に9億円の売り上げを見込む。
魚はCO2を吸い込むと麻酔がかかった状態になるが、そのままでは死んでしまう。そこで専用のコンテナを開発し、CO2濃度の高い海水に1㍃(マイクロは100万分の1)㍍以下の微細な酸素の気泡を送り込めるようにした。そのため酸素の気泡が海水中にとどまり、眠っている魚の酸欠を防ぐ仕組みだ。実証実験では17時間以上眠らせたまま、トラックに専用コンテナを積み込み、長距離輸送することに成功している。安全性も問題ないという。
大阪で700人が参加し「北前船寄港地フォーラム」
江戸時代、北海道(当時は蝦夷地)と日本海側の各地を経由し、天下の台所・大阪(当時は大坂)を結んだ北前船。その北前船の寄港地だった都市が連携し、その航路を広域観光ルートに生かそうと、第16回「北前船寄港地フォーラム in 大阪」が7月17日、大阪市都島区の太閤園で開かれた。
今回は関西・大阪21世紀協会が主催。開催地代表としてあいさつした堀井良殷(よしたね)理事長は、「天下の台所といわれた大坂の基礎を築いたのは船、開運。とりわけ北前船の役割は大きかった。改めて北前船の文化、都市のつながりを未来に生かしたい」などと語った。催しには各地の首長、経済人ら約700人が集まる盛況ぶりだった。
北前船寄港地は江差、松前、箱館、根室、厚岸、釧路、様似、門別、青森、十三湊、鯵ヶ沢、能代、本荘、酒田、出雲崎、佐渡、柏崎、新潟、直江津、但馬、山口など。