月別アーカイブ: 2015年10月

悩める乱歩の未発表手記見つかる 内面赤裸々に記す

悩める乱歩の未発表手記見つかる 内面赤裸々に記す

今年没後50年にあたる作家・江戸川乱歩(平井太郎、1894~1965年)の1936(昭和11)年の日付が記された未発表手記が見つかった。「怪人二十面相」などで人気を得ながら悩み、海外の文学や哲学を読んで思索を深めていたことが分かる。従来の自伝や随筆に見られない乱歩の生の思いが伝わる貴重な資料だ。
手記は原稿用紙38枚。遺族が立教大に寄託した資料から成蹊大の浜田雄介教授らが見つけた。日付は同年6月18日から7月5日で、タイトルは「誰にも宛てない手紙」などを消して「独語」に。欄外に赤字で「発表せず」と書かれていた。

国際線の冬期ダイヤ 関空便数は開港時94年の3倍

国際線の冬期ダイヤ 関空便数は開港時94年の3倍

新関西国際空港会社は10月20日、国際線の冬期ダイヤ計画(10月25日~16年3月26日)を発表した。訪日外国人の増加を背景に、国内外の格安航空会社(LCC)を中心とした増便が続き、16年1月のピーク時は週1215.5便で、1994年の開港時の3倍となる見通し。
計画によると、貨物便を除いた旅客便は週1069便、14年より267便増加。うちLCCは前年同期比79%増の週339便と初めて3割を超え、就航社数や都市数も過去最高となった。LCCは9割がアジア便で、16社が25都市に就航する。
方面別では、中国は前年同期比54%増の441便、韓国はウォン高の影響で44%増。一方、北米や欧州は円安の影響で、日本人旅行客が減るためやや減少している。

外国人客増で9月大阪地区百貨店売上高6カ月連続プラス

外国人客増で9月大阪地区百貨店売上高6カ月連続プラス

日本百貨店協会が10月20日発表した9月の大阪地区の百貨店売上高は、前年同月比3.8%増の579億円と6カ月連続でプラスとなった。大型連休大型連休「シルバーウイーク」期間中に好天に恵まれたことや外国人観光客の来店増が寄与した。
商品別では、高級腕時計など高額品を中心とした「美術・宝飾・貴金属」が28.2%増と、全国で最大の伸び率となった。化粧品も28.0%増と引き続き好調だった。

関西の食文化「粉もん」初めての掲載 ミシュラン関西版

関西の食文化「粉もん」初めて掲載 ミシュラン関西版

日本ミシュランタイヤは10月20日、レストランなどを星の数で独自に格付けしたグルメガイド「ミシュランガイド京都・大阪2016」「兵庫2016特別版」「奈良2016」の掲載店を発表した。
星は付かないが、良質な料理を手ごろな価格で楽しめる「ビブグルマン」の対象に新たに和食が加わり、お好み焼きやうどんなど関西の食文化を代表する「粉もん」が初めて選ばれた。たこ焼きは世界初のカテゴリー「ストリートフード」として11店掲載された。
和食には居酒屋、おでん、天ぷら、ラーメンなど19種類のカテゴリーが含まれ、ユネスコ無形文化遺産にも選ばれた日本の食の多彩さを反映した。最高評価の三つ星は昨年と同じ14店が獲得した。内訳は京都7、大阪4、兵庫2、奈良1。京都は菊乃井本店(東山区)、吉泉(左京区)、吉兆嵐山本店(右京区)、千花(東山区)、なかむら(中京区)、瓢亭(左京区)、未在(東山区)。大阪は柏屋(吹田市)、弧柳(大阪市北区)、太庵(大阪市中央区)、Fujiya1935(大阪市中央区)。兵庫はカ・セント(神戸市中央区)、子孫(西宮市)。奈良は和やまむら(奈良市)

アルバムのナカバヤシがヤンマーと連携 農業事業

アルバム大手のナカバヤシがヤンマーと連携 農業事業

アルバム大手のナカバヤシは農業事業に参入する。ヤンマーの子会社、ヤンマーアグリイノベーション(YAI、大阪市)と連携し、兵庫県養父市でニンニクを生産する。同市内のナカバヤシの製本工場の従業員が閑散期を利用して栽培する。YAIから農業の技術指導を受ける。初年度の作付面積は0.7㌶を予定。2019年度までに20㌶に広げ生産量を200㌧にする。

サトウ食品「サトウのごはん」の生産能力4割増

サトウ食品「サトウのごはん」の生産能力4割増

サトウ食品工業は包装米飯の生産能力を引き上げる。東港工場(新潟県聖籠町)に約1億4000万円を投じて生産ラインを新設し、生産能力を従来比で約4割増やす。主力の包装米飯「サトウのごはん」の販売が好調に伸びているためだ。新ラインは2016年8月に完成する予定。東港工場には現在6つの生産ラインがあり、日産で59万5000食の生産能力を持つ。日産8万食を生産するラインを撤去し、同11万5,000食の新ラインに置き換える。

「梟の城」執筆した作家・司馬遼太郎の文机帰郷

「梟の城」執筆した作家・司馬遼太郎の文机帰郷

来年没後20年になる作家、司馬遼太郎(1923~96年)が、直木賞を受賞した「梟(ふくろう)の城」(1960年1月受賞)など初期作品を大阪市内で執筆していたころの文机が委託先から約半世紀ぶりに帰郷した。東大阪市の終の棲家(ついのすみか)跡に建てられた司馬遼太郎記念館が10月20日、公表した。
木製で幅81.5㌢、奥行き55㌢、高さ33㌢、引き出しが三つの座り机。司馬は1959年1月、産経新聞の同僚記者だった福田みどりさん(2014年11月)と結婚。それまで暮らしていた大阪府八尾市から、大阪市西区の「西長堀アパート」に移住した.机は八尾時代から新婚アパート時代初期までの間に使われ、直木賞受賞作の他に長編「花咲ける上方武士道」などが生み出された。

推定体長18㍍ 北海道で国内最大級のクジラの化石

推定体長18㍍ 北海道で国内最大級のクジラの化石

北海道月形町の約533万~360万年前地層から化石で見つかった鯨が、当時としては国内最大級の個体だったと分かった。ナガスクジラの仲間とみられ、推定で体長約18㍍、体重約30㌧。新種の可能性もある。鯨類の進化過程や生息環境の解明に役立ちそうだ。
札幌市博物館活動センターによると、化石は成獣で、これまでに国内で発見されている同じ時代のナガスクジラの仲間は、成獣でも6~7㍍級のものが多いという。

「やってやろう」金本阪神新監督 勝ちながら再建

「やってやろう」金本阪神新監督 勝ちながら再建

来季からプロ野球の阪神を率いることが決まった金本知憲(ともあき)・新監督(47)が10月19日、大阪市内で就任記者会見を開いた。2012年に現役引退後は野球評論家として活動。指導経験はないだけに、金本監督は「不安と希望が入り混じっていたが、今はやってやろうという強い気持ちがある」と語った。背番号は未定。計画期間は3年で、年俸は1億2000万円(金額は推定)。
3位に終わった今季の阪神について「勝つんだという気持ちが欠けていた印象」と分析。そのうえで「時間に甘えないように、できるだけ早く、結果を出せるように勝ちながら再建できるようにしたい」と基本的なチーム作りの考え方を示した。
会見に同席した坂井信也オーナーは「『鉄人』『アニキ』として03、05年の優勝に貢献してくれた。記憶、記録に残る大選手。チームに金本イズムを指導者として注入してほしい」と期待を寄せた。

「イオンのコメ」発売 コシヒカリ5㌔1~3割安

「イオンのコメ」発売 コシヒカリ5㌔1~3割安

イオンは10月18日、埼玉県羽生市の店舗でイ社生産したコメの販売を始めた。意欲のある生産者に農地を貸す政府の「農地バンク」を活用した。大手小売業がコメの生産から販売まで一貫して手掛ける取り組みが本格化する。
「イオンモール羽生」で「コシヒカリ」5㌔㌘入りを1598円で売り出した。同店で販売する他県産のコシヒカリに比べ約1~3割安い。埼玉県内のイオン19店舗で順次売り出す。埼玉県のブランド米「彩のかがやき」なども投入する。
イオンの子会社、イオンアグリ創造(千葉市)が羽生市で18㌶の水田を借り、今春から稲作を始めていた。