月別アーカイブ: 2015年10月

近畿の上半期マンション販売2年連続で減少

近畿の上半期マンション販売2年連続で減少

不動産経済研究所が10月15日発表した近畿2府4県の2015年度上半期(4~9月)のマンション発売戸数は、前年同期比7.0%減の8889戸となり、上半期としては2年連続で減少した。人件費高騰などによる建設単価上昇を背景に、発売が控えられた。1平方㍍当たりの単価は8.7%高の57万2000円。契約率は73.9%と70%は上回った。地域別の発売戸数は大阪市が15.8%増の3509戸、神戸市は41.5%減の1039戸、京都市が43.7%減の708戸だった。
同時に発表した9月の近畿の発売戸数は前年同月比1.7%減の1798戸で3カ月連続の減少となった。

クボタ 食品加工事業に参入 熊本新工場で米粉パン生地

クボタ 食品加工事業に参入 熊本新工場で米粉パン生地

クボタは食品加工事業に参入する。12月に米粉を使ったパン生地の工場を熊本県菊陽町に新設し、2016年秋に冷凍パンの工場を立ち上げる。グループ販社の中九州クボタ(熊本県大津町)の出資会社がパン生地とパンの新工場を運営する。投資額は約6億円。生地の生産量は年300㌧でロールパン630万個に相当する。
運営会社は地元金融機関などが設立した農業ファンドから1億円の出資を受けた。地元農家からパン向けの専用米を調達する。

ドン・キホーテ 10/30大阪駅に初の駅ナカ店舗

ドン・キホーテ 10/30大阪駅に初の駅ナカ店舗

ドン・キホーテはジェイアール西日本デイリーサービスネット(兵庫県尼崎市)と組み、大阪駅構内に初の駅ナカ店舗となる「エキドンキ エキマルシェ大阪店」を10月30日、オープンする。
駅ナカの立地を意識し利便性の高い商品と、従来のディスカウントバラエティショップ型の商品を融合する。今後、同店でノウハウを蓄積し、駅ナカ出店も視野に入れていく。
売り場面積は約393平方㍍。食品、化粧品、家電製品、衣料品を扱うが、店頭には季節品のイベントグッズや旬の商品を充実し、商品政策の変化にスピード感を持たせるとしている。また、訪日外国人客の増加に対応し、免税品やお土産品も扱う。

大和ハウス 500億円投じ大阪・茨木市で大型産業団地

大和ハウス 500億円投じ大阪・茨木市で大型産業団地

大和ハウス工業は10月15日、大阪府茨木市で企業の物流や製造に関する施設を集めた産業団地「茨木北ロジスティックテクノパーク」の開発を始めたと発表した。2016年春ごろの販売開始を目指す。事業費500億円を投じて茨木市内の約47万平方㍍の土地を造成する。
大阪市内まで車で30分ほどの立地を生かし、ネット通販の普及などで急速に高まる物流施設の需要を取り込む。都心近くで、民間主導で大型団地を開拓するのは珍しい。即日配送の範囲拡大で、ネット通販利用者の利便性も高まりそうだ。

「回らない寿司」で訪日客狙う カッパが2号店

「回らない寿司」で訪日客狙う カッパが2号店

外食大手コロワイド傘下の回転ずし大手カッパ・クリエイトは、回転レーンのない新ブランド「鮨ノ場(すしのば)」で持ち帰りや、外国語対応を強化した2号店を東京・浅草に開設した。持ち帰り窓口を設けたほか、タッチパネル式の注文端末を4カ国対応にするなどインバウンド(訪日外国人客)でも利用しやすくした。
「鮨ノ場 浅草新仲見世店」(東京都台東区)の店舗面積は約100平方㍍、客席数は32席と店内スペースは限られる半面、周囲は国内外の観光客が往来する立地を生かし、持ち帰り商品を店頭で受け取れる専用窓口を新たに設けている。
今後渋谷区を中心に10月、11月に順次出店し、2019年に100店まで広げる計画。

北海道牛肉を中東へ 道庁が試験輸出 ハラル取得を支援

北海道牛肉を中東へ 道庁が試験輸出 ハラル取得を支援

北海道庁は2015年度中にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイの道産牛を初めて試験販売する。中東に多いイスラム教徒(ムスリム)向けの販売は、イスラム教の戒律の沿った「ハラル認証」取得が前提となる。道庁は年内にも道内の畜産業者がUAEから認証を受けられるよう支援。道産牛の輸出可能性を探り、市場開拓につなげる。

爆発物も透視 ボディスキャナー 関空で試験運用

爆発物も透視  ボディスキャナー 関空で試験運用

国土交通省は10月14日、航空機に搭乗する乗客の着衣の異物を短時間で探せる「ボディスキャナー」を、関西国際空港で報道陣に公開した。15~26日に関空で試験運用する。金属探知機で反応しなかった爆発物も検知できるという。
公開された装置は、一人が入れる大きさの円柱形。「ミリ波」と呼ばれる電波を乗客に照射し、異物があれば10秒程度でモニター画面の人の形の絵に表示される。金属製ではない刃物も検知できるという。
成田空港で2010年にあった導入試験では、モニター画面に体のラインがそのまま映し出される問題があったが、新しいスキャナーはその点が改良された。

「商都・大阪にTTP本部設置を」アジア太平洋研究所

「商都・大阪にTTP本部設置を」アジア太平洋研究所

一般財団法人「アジア太平洋研究所」(APIR、大阪市北区)は10月14日、日本を含む12カ国が大筋合意に達した環太平洋パートナーシップ協定(TTP)の実施に向け、同市内にTTP本部を創設するよう求める提言を発表した。
本部組織の規模を年間予算100億円、職員数300人程度と想定。東京一極集中の是正が必要とする一方、「大阪は歴史的にアジアとの文化的つながりが深く、経済的にもアジア貿易への依存度が高い」と関係の深さとメリットを強調している。

国 10/15から全国で農業団体に説明会 TTP大筋合意受け

国 10/15から全国で農業団体に説明会 TTP大筋合意受け

農林水産省は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉の大筋合意を受け、10月15日から農業団体などとの意見交換会を始める。合意内容を説明するほか、農家の支援策づくりに向けた異見をボシュする。農協や市町村の担当者が主な対象で、個人の参加も可能だが、事前に申し込む必要がある。説明会は全国を北海道から沖縄までの10ブロックに分け、水田・畑作と畜産、野菜・果物の3分野で実施する。

蕪村の知られざる212句 奈良・天理大図書館が入手

蕪村の知られざる212句  奈良・天理大図書館が入手

天理大付属天理図書館(奈良県天理市)は10月14日、入手した句集に、江戸時代を代表する俳人、与謝蕪村(1716~1783年)の作で、これまで知られていなかった212句が収録されていたと発表した。蕪村の句でこれまでに確認されていたのは約2900句で、専門家はこれだけまとまった新出句が判明したのは意義深い-としている。
同図書館によると、「夜半亭(やはんてい)蕪村句集。蕪村門下の京都・寺村百池(ひゃくち)の家に伝わっていたとされる。1934(昭和9)年に雑誌「俳句研究」でその存在が紹介された後、行方が分からなかったが、同図書館が4年前に書店から入手した。
句集は四季別に編集され、春夏と秋冬の2冊。安永・天明期(1770~80年代)の制作とみられる。内容を精査したところ、収められた1903句の約1割(春57、夏35、秋59、冬61)が未知の句だった。蕪村筆と思われる朱の書き入れや墨書による訂正などもあった。
「傘(からかさ)も化(ばけ)て目のある月夜哉(かな)」は、句の前に「化物題」とあり、化け物をお題にした句会で詠んだ可能性がある。「我焼きし野に驚(おどろく)や艸(くさ)の花」などの句も記されていた。