江戸初期?の「富士参詣曼荼羅」愛知県常滑市で発見

江戸初期?の「富士参詣曼荼羅」愛知県常滑市で発見

静岡県の調査によると、世界遺産富士山への参詣登山の様子を描いた「富士参詣曼荼羅(まんだら)」が愛知県常滑市の松栄寺に保管されていることが分かった。江戸時代初期の作品とみられる。
古くから信仰の対象とされてきた富士山の、当時の参詣の様子が細かく描かれ、国の文化財に指定された富士山本宮浅間神社(富士宮市)所蔵の参詣曼荼羅と並ぶ史料として注目を集めそうだ。
松栄寺の富士参詣曼荼羅は縦179㌢、横145㌢、中央に大きく富士山が配置され、興津宿、清見ヶ関(現静岡市清水区)を出発して富士川を渡り、大宮口から表口登山道を登るルートを紹介している。建物のつくりから慶長年間の1602~1606年の作と推定される。