月別アーカイブ: 2016年3月

関空 建設中の第3ターミナル公開 国際線用に

関空 建設中の第3ターミナル公開 国際線専用に

格安航空会社(LCC)の拠点空港を目指す関西国際空港が、建設中の第3ターミナルを報道陣に公開した。関西空港で3つ目となるターミナルは手狭となったLCC専用の第2ターミナルに隣接し、コの字に拡張する形で建設が進んでいる。
建物は一部平屋建てで完成後、第2ターミナルを国内線、第3ターミナルを国際線専用として使用する予定で、引き続き増加傾向にあるLCC利用者をさらに取り込むのが狙い。
第3ターミナルにはピーチ・アビエーションと春秋航空の参入がすでに決まっている。飛行機を駐機させるスポットはすでに完成しており、完成前の3月31日に、まずスポットのみ供用を開始する予定。

大阪・本町で「船場フォーラム2016」船場を知りたい

大阪・本町で「船場フォーラム2016」船場を知りたい

大阪市中央区本町の北御堂・津村ホールで3月12日、「船場フォーラム2016」が開催された。主催は「船場げんきの会」。
「船場を知りたい」をテーマにした今回は、柏木陸照中央区長はじめ、地元の住民や企業・団体の関係者ら189人が参加した。今回の参加者は女性が41%(昨年30%)を占め、地元住民も昨年を上回る人数が来場した。
今回はこれまでの取り組みを紹介した後、昔の船場の様子を振り返りながら、現在の様子と比較するフォトムービーを上映した。「船場いまむかしトークショー」と題したプログラムでは、船場を古くから知る地域の店舗経営者らが、時代とともに変化してきた街の姿を語ったほか、船場を生活・労働の場とする住民らが、自身の日常と船場の関わりを紹介したうえで、タワーマンションの増加をはじめとする地域の構造変化について言及した。
参加者からは、「大阪ことばを残したい」との意見や、戦争で消失してしまった南船場の記憶など、テーマに共鳴した発言が多く寄せられた。
同フォーラムは「船場の魅力的なまちづくり」をコンセプトに活動、2005年から開いており、今年で12回目。

自衛隊 インドネシア海軍支援 下旬に担当者派遣

自衛隊 インドネシア海軍支援 下旬に担当者派遣

日本政府は3月下旬に、海底の地形などを記録した海図の作成を指導する自衛隊と海上保安庁の担当者をインドネシアに派遣し、同国海軍の能力向上を支援する。
中国が南シナ海で人工島を造成するなど、軍事的な活動を活発化せているだけに、南シナ海に面したインドネシア側は海軍の潜水艦部隊の増強を図るとともに、海図の作成技術などを潜水艦の運用に役立てたい考えだ。
これは2015年12月、インドネシアと初の外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2+2(ツー・プラス・ツー)」を開き、自衛隊によるインドネシア軍の能力向上に向けた支援の強化など防衛協力を深めることで一致したことを受けたもの。

文楽の語り手と芸名を「太夫」に 60年ぶりに統一

文楽の語り手と芸名を「太夫」に 60年ぶりに統一

文楽協会などは、人形浄瑠璃「文楽」の芸名につけられる「大夫」の表記を「大きい」という漢字から「太い」という漢字に変更すると発表した。
これまで文楽の世界では「たゆう」という言葉は「一般的な語り手を指す場合は「太い」、それぞれの芸名では人間国宝の竹本住大夫さんのように「大きい」で表記されてきた。
芸名の「たゆう」の表記については、義太夫節で知られる江戸時代の竹本義太夫は「太い」を使っていた。そこで技芸員の中から、竹本義太夫にならって「太い」にそろえたいという声が挙がり、今回およそ60年ぶりに統一することになった。
大阪・日本橋の国立文楽劇場は4月2日に初日を迎える春の公演から表記を統一する予定。

福岡で「400年有田の魅力展」代表窯の器2000点を展示

福岡で「400年有田の魅力展」代表窯の器2000点を展示

今年、創業400年を迎えた有田焼の現在と歴史を紹介する「400年有田の魅力展」が、福岡市・天神の福岡三越で3月9~14日の6日間にわたって開かれた。白磁の人間国宝・井上萬二さんの作品や、柿右衛門窯など有田を代表する窯の器約2000点が展示、販売された。有田町の実行委員会による記念事業の一環。
名窯の置物や日用食器が並んだほか、伝統工芸士らによるろくろや絵付けの実演で、工房の様子を再現。また、江戸時代の有田焼「古伊万里」など、各時代のヒット商品100点で歴史をたどる展示もあり、有田焼400年の歴史の重みと、時代を超えた魅力を感じさせた。

和歌山・九度山町に「真田ミュージアム」オープン

和歌山・九度山町に「真田ミュージアム」オープン

戦国武将、真田昌幸・幸村(信繁)親子らの生涯を紹介する「九度山・真田ミュージアム」が3月13日、ゆかりの地、和歌山県・九度山町にオープンした。
「真田」を題材に街づくりを進める町が、町の中心部に敷地面積1048平方㍍、延べ床面積592平方㍍の施設を建設した。総事業費は約3億8000万円。真田昌幸・幸村、そして幸村の子、大助を含め三代の生涯の常設展示など6つのエリアが設けられている。「上田時代」のコーナーでは、上田城(長野県上田市)を拠点とした昌幸・幸村親子の活躍を年表やパネル、関連する書状の複製などで紹介している。
竣工式では紀州九度山真田太鼓保存会の太鼓演奏が行われ、九度山町の岡本章町長が「真田の魅力を全国に発信し、九度山町の教育や文化、観光などの魅力をさらにアピールしたい」とあいさつした。
大河ドラマ「真田丸」で大谷吉継を演じる片岡愛之助さんが登場し、関係者とともにテープカットしてミュージアムのオープンを祝った。

一億総活躍社会の実現に向け大阪市で対話集会 政府

一億総活躍社会の実現に向け大阪市で対話集会 政府

政府は大阪市で、一億総活躍社会の実現に向けた対話集会を開いた。参加者からは保育の受け皿のさらなる拡大や、長時間労働を是正するため、より強制力のある法整備を求める意見などが出された。
具体的には、「妊娠・出産を機に退職した女性が再就職するには、仕事を探す段階から子供を預けられる保育所が必要だ」という意見や、「介護施設では利用者の状態が改善し、要介護度が下がると介護報酬が減る。頑張れば頑張るほど、介護施設の収入は減るという矛盾がある」などの指摘が出された。
政府は一億総活躍社会の実現に向けた工程表「ニッポン一億総活躍プラン」を5月にも取りまとめる予定。

ペット樹脂を生物分解する細菌に「堺」の名を採用

ペット樹脂を生物分解する細菌に「堺」の名を採用

京都工芸繊維大学や慶応大学などの研究グループは、PET(ポリエチレンテレフタレート)ボトルや衣服の素材として利用されているPET樹脂を分解する微生物=細菌を発見した。今回、PET樹脂を分解する細菌が、大阪府堺市で採取したサンプルから見つかったため、「イデオネラサカイエンシス」と堺の地名を入れた名前が付けられた。
PET樹脂はこれまで、微生物などでの分解はできないとされていた。そのためリサイクルには、膨大な熱エネルギーが必要でコストがかかりすぎ、「環境にやさしい」などの理念とは裏腹に、実際には回収されたPET樹脂の一部しかリサイクルされていなかった。
だが、今回の細菌発見により今後、微生物分解による、環境にやさしいリサイクルが推進されると期待される。

アンチ串カツ、大阪新世界に3/12屋台村オープン

アンチ串カツ、大阪新世界に3/12屋台村オープン

大阪新世界に3月12日、「アンチ串カツ」を掲げ、串カツ以外の串料理はじめ握り寿司、焼き物、揚げ物などの”うまいもん”を集めた屋台村「大阪新世界横丁」が、ジャンジャン横丁の近くの路地裏にオープンする。
店舗は、炭火牛串焼きや焼き鳥スタンド、立ち呑みなどの6店舗で、入った店でドリンクを注文すれば各店の料理が自由に注文できるスタイル。この道40年のベテラン職人が握る寿司があれば、女の子が焼いてくれる浜焼きもある。そして、アンチ串カツといいながら、実は串揚げ店も入店している。そんな大阪の”ごちゃまぜ感”もウリだ。

出雲大社「庁舎」建て替え 平成の大遷宮 30年完成

出雲大社「庁舎」建て替え 平成の大遷宮 30年完成

出雲大社(島根県出雲市)は、境内で異彩を放っているモダンなスタイルの「庁舎(ちょうのや)」を、和風建築の施設に建て替える方針を固めた。
新しい庁舎には伝統の神事で使う「榊の間(さかきのま)」を復活させる考えで、国宝・本殿などを改修した「平成の大遷宮」が一段落する3月以降、2期工事として着手、平成30年ごろの完成を見込んでいる。
庁舎は、社務所や迎賓館としての役割を果たしてきた施設。