大阪・北浜「適塾」で特別展 36年ぶり洪庵自筆資料も

大阪・北浜「適塾」で特別展 36年ぶり洪庵自筆資料も

大阪・北浜の「適塾」(大阪市中央区)で5月31~6月12日、特別展「洪庵・惟準から伝わる緒方家の至宝」が開かれる。主催は大阪大学適塾記念センター(大阪府豊中市)。
国の重要文化財に指定されている適塾は、医師で蘭学者の緒方洪庵が江戸末期に開いた私塾で、大村益次郎、橋本左内、福沢諭吉ら数多くの偉才を輩出している。6月10日の洪庵の命日に合わせ、毎年この時期にゆかりの資料を期間限定で公開している。
今回の展示では今年1月に洪庵の玄孫(やしゃご)にあたる故・緒方惟之(これゆき)さんから寄贈された資料を中心に、11点を公開する。
「名利を顧みず」など医師の心得を記した「扶氏医戒之略(ふしいかいのりゃく)」や、天然痘ワクチン接種普及の苦難を記した「除痘館記録」は、洪庵自筆の貴重な資料で、一般に公開されるのは36年ぶりという。
入場料は一般260円、高校生・大学生140円、中学生以下は無料。開館時間は10時~16時。月曜休館(ただし、月曜が祝日の場合は翌日休館)。