月別アーカイブ: 2016年5月

新関空会社の最後の決算は最高業績 LCC誘致などが寄与

新関空会社の最後の決算は最高業績 LCC誘致などが寄与

新関西国際空港会社が5月24日発表した2016年3月期連結決算は、売上高が前年同期比20%増の1,845億円、営業利益は同34%増の592億円、当期利益は同50%増の294億円といずれも過去最高を記録した。
同社は4月、関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権をオリックスなど計32社が出資した「関西エアポート」に移管しており、空港運営者としては最後の決算を最高業績で飾った。
インバウンド(訪日外国人旅行者)の増加で、関空の総旅客数は過去最多の2,405万人(前年度比20%増)となった。LCC誘致による関空の利用料収入増や、第1ターミナルの免税店エリアを1.4倍に拡大したことなどが寄与し、商業事業が大幅に伸びた。
一方、期末の有利子負債残高は前年比455億円減の8,652億円となり、会社設立前の2012年3月末から1,410億円減らした。2017年3月末には7,339億円とさらに減る見込み。

大阪・北浜「適塾」で特別展 36年ぶり洪庵自筆資料も

大阪・北浜「適塾」で特別展 36年ぶり洪庵自筆資料も

大阪・北浜の「適塾」(大阪市中央区)で5月31~6月12日、特別展「洪庵・惟準から伝わる緒方家の至宝」が開かれる。主催は大阪大学適塾記念センター(大阪府豊中市)。
国の重要文化財に指定されている適塾は、医師で蘭学者の緒方洪庵が江戸末期に開いた私塾で、大村益次郎、橋本左内、福沢諭吉ら数多くの偉才を輩出している。6月10日の洪庵の命日に合わせ、毎年この時期にゆかりの資料を期間限定で公開している。
今回の展示では今年1月に洪庵の玄孫(やしゃご)にあたる故・緒方惟之(これゆき)さんから寄贈された資料を中心に、11点を公開する。
「名利を顧みず」など医師の心得を記した「扶氏医戒之略(ふしいかいのりゃく)」や、天然痘ワクチン接種普及の苦難を記した「除痘館記録」は、洪庵自筆の貴重な資料で、一般に公開されるのは36年ぶりという。
入場料は一般260円、高校生・大学生140円、中学生以下は無料。開館時間は10時~16時。月曜休館(ただし、月曜が祝日の場合は翌日休館)。

ジャパンハート カンボジアに新病院AAMCオープン

ジャパンハート カンボジアに新病院AAMCオープン

カンボジアにこのほど、国際医療ボランティア団体、ジャパンハート(特定非営利活動法人、東京都台東区)の新病院、Asia Alliance Medical Center(AAMC、ジャパンハート医療センター)がオープンした。
AAMCの施設建設は3つのフェーズで計画されており、フェーズ1は2015年9月に建設工事を開始し、2016年5月に開業。フェーズ2では主に周産期科を中心として施設機能を拡充する。2016年度に建設工事を開始する予定。
ジャパンハートの医療活動がアジアの国々を国境を越えてつないでいく-としている。

閻魔さんに幸せ願う 長寶寺で市無形文化財行事

閻魔さんに幸せ願う 長寶寺で市無形文化財行事

大阪市平野区の長寶寺(ちょうほうじ)で5月18日、異色の、閻魔(えんま)大王に家内安全や健康などを願う「閻魔さんの日」があり、多くの参拝客でにぎわった。
同寺は本尊の十一面観音とともに閻魔大王を祀っており、年に一度、秘仏である本尊の公開に合わせ、閻魔大王にご利益を願う「閻魔大王の日」を行っている。行事は大阪市の無形文化財、同寺に伝わる閻魔大王の御宝印は有形文化財に指定されている。この閻魔大王の証(判)印を持つ者は地獄に落ちない-という言い伝えがあり、府内はもちろん、関東方面などからも多くの人が訪れた。

熊谷組 ミャンマーで学校建設 社会貢献プロジェクト

熊谷組 ミャンマーで学校建設 社会貢献プロジェクト

熊谷組は海外での社会貢献活動の一環として、認定特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(東京都渋谷区)と協働し、ミャンマーで小中学校の校舎建設に取り組むKUMAGAI STAR PROJECTを推進している。
同プロジェクトの第1号となったティライン小中学校は、ミャンマーの最大都市ヤンゴンから北へおよそ240㌔㍍離れたバゴー地方域タウングー市にある。現在、校舎建築は順調に進んでおり、5月末に完成する予定。

中国・昆山展示会で19社・団体が大阪のモノづくりPR

中国・昆山展示会で19社・団体が大阪のモノづくりPR

環境保護や消費関連の製品・技術を紹介する展示会「中国(昆山)品牌産品進口交易会」が5月19~21日の3日間、江蘇省昆山市の花橋国際博覧中心で開催された。大阪府内に拠点を持つ19社・団体が26ブースを構え、大阪のモノづくりをアピールした。
同展には大阪府に関係する企業の中国ビジネス支援を行っている大阪府上海事務所が中心となり、会場に大阪企業団コーナーを設置。中国企業関係者らに3Dプリンターや工業用ロボット向けの部品、空気浄化装置などを紹介した。
中国メディアによると、同展示会には日本のほか、米国、ドイツ、韓国など42カ国・地域から約800社が参加した。

近畿ブロック知事会議 若者流出防止へ「調査拡充を」

近畿ブロック知事会議 若者流出防止へ「調査拡充を」

近畿6府県と福井、三重、鳥取、徳島の10府県で構成する近畿ブロック知事会議が5月19日、大阪市内で開かれ、若者の流出防止策の一環として、国に調査の拡充を要望することを決めた。
大学卒業者の地域間移動をつかむ全国統計がなく、文部科学省の学校基本調査の項目として追加することを求める。
環太平洋経済連携協定(TPP)に関する情報開示も国に要望する。

「姫路お城まつり」で豪華な時代絵巻を披露

「姫路お城まつり」で豪華な時代絵巻を披露

姫路市恒例の市民まつり「第67回姫路お城まつり」の時代パレードが5月21日、姫路市中心部の大手前通りで開催された。今年は徳川家康の孫・千姫が姫路に輿入れしてから400年となるため、夫で当時姫路城主だった本多忠刻役も新たに行列に加わり、豪華な時代絵巻を披露した。
同まつりは、夏の風物詩として定着、従来8月に開催されていたが、姫路城の「平成の大改修」が完了した平成27年から5月に開催時期を変更して催されている。
今年の同まつりは20日夕方に開かれた「姫路城薪能」で幕開け。2日目のこの日は、第48代「姫路お城の女王」の3人が、千姫など姫路ゆかりの姫3人に扮し、輿に乗ってパレードに参加した。まつり最終日の22日は、姫路城三の丸広場周辺で人気アニメ「妖怪ウォッチ」のキャラクタショーなど子供向けイベントが行われる。

ラオックス 南海難波駅改札内に免税店出店

ラオックス 南海難波駅改札内に免税店出店

総合免税店「Laox(ラオックス)」(東京都港区)が5月21日、南海電鉄難波駅3階の北改札内に出店した。同社が駅改札内に出店するのは全国初。
同店は、海外向け家電や化粧品、医薬品、日用品、ご当地土産などを販売する。店舗面積は約46平方㍍で、営業時間は午前8時~午後10時。
南海難波駅は、1日の利用者数が24万人を超え、関西国際空港と直結するターミナル駅。通勤・通学者のほか、増加する訪日外国人旅行客の双方のニーズに応える店舗を目指す。

天神祭花火実行委が奉納花火の資金をネットで募る

天神祭花火実行委が奉納花火の資金をネットで募る

天神祭花火実行委員会は、インターネットで資金を募るクラウドファンディングで協賛金の募集を始めた。資金の減少で4,000発に落ち込んでいた奉納花火を5,000発に戻そうと昨年初めてインターネットで資金を募った結果、計画を達成。同規模の花火の継続に挑戦する。
今年は途絶えていた神事の復興も掲げており、呼び掛けにも一段と熱が入っている。募集は専用サイト「READY FOR(レディーフォー)」で行い、7月15日までに350万円集まれば達成となる。
資金提供者には、金額に応じて「大篝船」を描いたハンカチや、天神祭で登場する「御迎人形」の一つ「羽柴秀吉」を模した人形、間近で花火を楽しめる拝観席の券などを贈る。