南方熊楠生誕150年 シンポ、展示会など多彩な催し

南方熊楠生誕150年 シンポ、展示会など多彩な催し

世界的な博物学者、南方熊楠(1867~1941年)の生誕150周年となる今年、和歌山県田辺市や地元顕彰会などでつくる「南方熊楠翁生誕150周年記念事業実行委員会」は、シンポジウムや展示会など、年間を通じた様々なイベントを計画している。熊楠の業績と人生に光を当てて遺徳をしのぶとともに、様々な分野の人々との交流を深め、地域経済の活性化につなげたい考え。
記念事業をPRするプレイベントとして、3月4日に明治大学駿河台キャンパスでシンポジウム「宇宙大の熊楠」が開かれる。記念事業としては7月1、2の両日、紀南文化会館で熊楠も親しんだ短歌・俳句の大会を開く。8月19~22日には田辺市文化交流センター「たなべる」で熊楠が専門とした変形菌(粘菌)の国際学会「第9回国際変形菌類分類学・生態学会議」が開催される。
10月22日には同文化会館で記念式典とフォーラムを開催。12月19日からは国立科学博物館で「現在の科学から見た南方熊楠」をテーマにした展示会を開く。