月別アーカイブ: 2017年1月

センコー 上海紡織物流と業務提携 拠点設置

センコー 上海紡織物流と業務提携 拠点設置

センコーの子会社「上海扇拡国際貨運有限公司」(本社:上海市、以下上海扇拡)は、上海紡織集団有限公司の子会社「上海紡織集団国際物流有限公司」(以下、上海紡織物流)と、中国国内を中心に物流のサプライ・チェーン構築や人材育成など、広範囲なパートナー関係を築くため、業務提携契約を締結した。上海紡織物流が上海市青浦区に建設する新物流センターを上海扇拡が賃借し、2018年1月から業務を行う予定。
また、新センターは常温に加え冷凍・冷蔵エリアも設置した3温度帯とし、センコー、ランテック、シノトランスエアの3社合弁による冷凍・冷蔵物流ネットワークの拠点としても使用する予定。
新センターは鉄筋コンクリート造2階建て、敷地面積約5万平方㍍、延床面積約2万2000平方㍍(うち約4000平方㍍は冷凍・冷蔵エリア)。
上海紡織集団有限公司は中国最大手の総合繊維企業で、コア事業のアパレル製品、自動車用シート、生活用品等の製造・販売を行っており、中国国内に約6000店舗を持つ。

鴻海 中国に1兆円投じ最大級の液晶工場新設へ

鴻海 中国に1兆円投じ最大級の液晶工場新設へ

鴻海(ホンハイ)精密工業(本社:台湾)の郭台銘(かくたいめい)会長は、中国広東省広州市に世界最大級の液晶パネル工場を建設すると発表した。投資額は610億人民元(約1兆円)の予定で、巨費を投じて液晶事業で勝負をかける。
鴻海の子会社で、シャープと共同運営する液晶パネル製造会社、堺ディスプレイプロダクト(大阪府堺市)を通じて実施する。生産するのはテレビ用の大型液晶パネルで、2019年中にも量産を開始する。
新工場では「第10.5世代」と呼ばれるガラス基板を使い、大きなパネルを扱う。傘下のシャープの技術も活用して高性能製品づくりを目指す。

春日大社の黒漆太刀は平安~鎌倉期の国宝・重文級の名刀

春日大社の黒漆太刀は平安~鎌倉期の国宝・重文級の名刀

春日大社(奈良市)は、約80年前に宝庫の天井裏から見つかった黒漆太刀(こくしつのたち)3本を研いだところ、1本が鎌倉時代後期の刀工・延寿国吉(えんじゅくによし)作、2本が平安末~鎌倉初期ごろの「古備前」と分かったと発表した。専門家は3本とも国宝・重文級の名刀と評価している。
黒漆太刀は装飾のない黒漆塗りの鞘(さや)を持つもので、武士が日常的に使ったため、現存例が少ないという。1939年、宝庫の解体修理時に9本が見つかったが、錆(さ)び付いて詳細は不明だった。今回このうち3本を、20年に1度の大改修、式年造替(しきねんぞうたい)に合わせて、人間国宝の本阿弥光洲氏に研ぎを依頼し、判明した。
延寿国吉作の太刀は全長106.8㌢で、「国吉」という銘文の書体などから分かった。