平城宮跡から出土の木簡 初の国宝指定へ

平城宮跡から出土の木簡 初の国宝指定へ

文化庁の文化審議会は3月10日、奈良市の平城宮跡から出土した木簡など奈良県に関係する3件の文化財を新たに国宝に指定するよう文部科学相に答申した。
このうち奈良文化財研究所が保管する「平城宮跡出土木簡」は、奈良時代に天皇が儀式や政治を行った平城宮の跡地から見つかったおよそ3200点の木簡。文書や荷札などの木簡があり、中には現在の奈良県から滋賀県に農作業に行くための通行許可証とみられる木簡もある。
このため、当時の社会や日常生活が具体的にうかがえる貴重な史料として、木簡で初めて国宝に指定されることになった。