月別アーカイブ: 2017年3月

サタケ ラオス最大規模の精米工場が順調に稼働

サタケ ラオス最大規模の精米工場が順調に稼働

精米のサタケ(広島県東広島市)が初めてラオスで受注したChanpheng Rice Process Factory(以下、チャンペン社)の精米工場が、2016年10月22日に竣工し、現在順調に稼働している。
チャンペン社は同国ビエンチャン県精米協会の会長を務める業界大手。サタケの技術力とサポート体制を高く評価し、ラオスで初めてのサタケ製精米工場の建設に至った。同工場は1時間に7㌧(籾)の精米が可能で、その多くが1㌧前後のラオス国内では最大規模の精米工場になる。
生産量、輸出量ともに多い長粒もち米のほか、最近輸出用として栽培され始めた短粒うるち米も精米できる仕様になっている。

三井化学 紙おむつ用通気性フィルム増設設備稼働

三井化学 紙おむつ用通気性フィルム増設設備稼働

三井化学は、タイのMitsui Hygiene Materials(Thailand)Co.,Ltd.(タイ・ラヨン県イースタンシーボルト工業団地、以下、MHM)で、 紙おむつ向け不織布・通気性フィルム「商品名:エスポアール」製造設備の増設を進めていたが、このほど新規設備が本格稼働を開始した。
今回の増設に伴い、生産能力はこれまでの年間6700㌧から同1万900㌧に増設される。
子供用紙おむつ市場は、日本製紙おむつの拡大および東南アジアでの紙おむつの普及率の向上により、引き続き高い成長が見込まれている。

双日G、日東ベストと越で日配惣菜、畜産加工に参入

双日G、日東ベストと越で日配惣菜、畜産加工に参入

双日および双日食料(東京都港区)は業務用冷凍食品メーカーの日東ベスト(山形県寒河江市)と共同で、ベトナムにジャパン・ベスト・フーズ(以下、JBF)を設立し、3月よりベトナムにおける日配惣菜の製造販売および畜産原料の加工製造販売事業を開始する。
JBFの株主は日東ベスト51%、双日食料30%、双日19%。生産規模は日配(惣菜)品で最大10万食/日、畜産加工品で最大3㌧/日。双日グループが運営するベトナムドンナイ省・ロンドウック工業団地内に最新鋭のオートメーションシステムを導入した日配惣菜製造および畜産加工工場を建設し、現地小売業者や外食店向けに販売する。
まずイオングループのミニストップベトナム向けに、次いでイオンベトナムに小売スーパーのイオンシティマートなどに販売、事業拡大し、10年後をめどに売上高30億~40億円を目指す。

鴻海・シャープ 1兆円投じる中国広州液晶工場着工

鴻海・シャープ 1兆円投じる中国広州液晶工場着工

台湾の鴻海精密工業と傘下のシャープが出資する液晶パネル製造会社、堺ディスプレイプロダクト(SDP、大阪府堺市)は3月1日、中国広東省広州市で液晶テレビなどに使う大型パネルを製造する新工場の起工式執り行った。総投資額は610億元(約1兆円)で、2019年に完成する予定。
新工場では「第10.5世代」と呼ばれる世界最大級のガラス基板を使い、シャープの液晶技術を生かした次世代の超高精細な8Kの放送技術に対応した液晶テレビ向けパネルなどを生産する。

ホース・チューブのニッタ タイ工場の竣工式を執行

ホース・チューブのニッタ タイ工場の竣工式を執行

ホース・チューブ製品を手掛けるニッタ(大阪市浪速区)は、タイの連結子会社Nitta Corporation(Thailand)Ltd.(ラヨン県アマタシティー工業団地、以下 NCT)の工場完成に伴う竣工式を2月20日に現地で執り行った。
式典は、プロクデン市マーヤンポン区区長、タイ工業団地公社(IEAT)、タイ投資委員会(BOI)等の政府関係者、取引先企業の関係者ら総勢80名余が出席して行われた。
同工場は、ASEAN市場でのホース・チューブ製品の売上拡大を図るため建設が進められ2016年2月に完成。同年6月より量産を開始したが、竣工式は同年10月のプミポン前国王の崩御を受け、執行を自粛していたもの。
NCTタイ工場では一般産業向けナイロンチューブ、トラック用途向けコアブレーキチューブ・継手を生産する。

三菱自 比環境資源省と電動化技術の共同研究で覚書

三菱自 比環境資源省と電動化技術の共同研究で覚書

三菱自動車工業は2月28日、フィリピン環境資源省と電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」およびプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」の電動化技術を活用した環境負荷低減についての共同研究に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
同研究について同社の益子社長CEOは、将来的には他の政府機関や大学などの研究機関、電力会社などに幅広く参画を求めていくことを視野に入れたい-としている。

東大寺のお水取り 大迫力の「お松明」始まる

東大寺のお水取り 大迫力の「お松明」始まる

およそ6㍍、重さ40㌔の燃え盛るたいまつから火の粉が降り注ぐ-。古都・奈良の春の訪れを告げる東大寺の伝統行事、”お水取り”の名で知られる二月堂の「修二会(しゅにえ)」で、大きなたいまつを振って、火の粉を散らす「お松明(たいまつ)」が3月1日夜から始まった。14日まで毎晩行われる。
これは練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧侶たちが、国の安泰を願って修行する奈良時代から続く伝統行事。ハイライトは、練行衆の世話をする童子と呼ばれる人たちによる、大迫力の火の粉。童子たちが舞台の欄干から、およそ6㍍、重さ40㌔の燃え盛るたいまつを突き出し、回転させながら駆け抜けると、火の粉が勢いよく降り注ぐ。
この火の粉を浴びると1年間健康に暮らせるといわれ、舞台の下には大勢の人たちがこの火の粉を浴びようと集まり、歓声をあげていた。見守る人たちも、ひとときの大迫力の”火絵巻”に感動していた。

鴻海の郭董事長、東芝半導体への出資に強い意欲

鴻海の郭董事長、東芝半導体への出資に強い意欲

台湾の鴻海精密工業の郭台銘董事長は3月1日、分社化が決まった東芝の半導体メモリー事業への出資について「ライバル企業が多く具体的な数字はいえないが、メモリー事業について非常に真剣に検討している」とし、出資への強い意欲を示した。
郭氏が東芝の半導体事業への出資について、公の場で発言するのは初めて。鴻海精密工業は収益性の高いメモリー事業に進出することで、単純な製造請け負いからの、ビジネスモデルの転換を加速する狙いがあるとみられる。

明電舎 マレーシア国鉄に架線検測装置を初納入

明電舎 マレーシア国鉄に架線検測装置を初納入

明電舎(東京都品川区)は、架線を専用車で走行しながら検査する架線検測装置、CATENARY EYEをマレーシア国有鉄道に初納入した。2月28日にマレーシア政府および鉄道関係者列席による引き渡し式典が執り行われた。
同システムは、明電舎がシステムコントラクターとして2012年に受注したマレーシアの鉄道プロジェクトKVMR(クランバレー大量高速輸送システム)の産業技術協働プロジェクト(ICP)の一環として納入されたもの。
マレーシアでの同システムの導入は初だが、今回その性能が評価されたことで、さらに6セットの導入も決定している。マレー半島を縦断して電化が1000㌔㍍に達するマレー鉄道の保守と運行の品質の向上に寄与するものと期待される。

日本冶金 中国で高機能材生産へ南京鋼鉄と合弁

日本冶金 中国で高機能材生産へ南京鋼鉄と合弁

新しいステンレス特殊鋼メーカーを目指す日本冶金工業(東京都中央区)は、中国での高機能素材事業のさらなる強化に向けた生産販売体制確率のため、中国大手鉄鋼メーカー、南京鋼鉄股份有限公司(以下、南京鋼鉄)との合弁会社設立に向けた協議書を締結することを決めた。
合弁新会社の所在地は中国江蘇省、資本金は1000万人民元で、出資比率は日本冶金60%、南京鋼鉄40%。2017年12月ごろから営業開始する予定。中国で高機能材(ニッケル含有率20%以上の合金)の生産に乗り出す。