住友商事 インド特殊鋼大手ムカンド社子会社へ出資
住友商事とインドの鉄鋼大手特殊鋼メーカー、ムカンド社(マハラシュトラ州)は、ムカンドの子会社で特殊鋼圧延事業を行うMASPL社の株式を住友商事が49%取得し、MASPL社に出資参画することに基本合意した。
これにより、ムカンド社との間で立ち上げ済みの二次加工事業のサプライチェーンの上流にあたる特殊鋼圧延事業も合弁事業化することで、同国の特殊鋼需要に対応しやすくなる。
JBIC タイ,インドネシアの日系自動車部品企業に融資
国際協力銀行(JBIC)は3月31日、フォース(滋賀県)のタイ法人および半谷製作所(愛知県)のインドネシア法人向けに、いずれも自動車部品の製造・販売事業に必要な資金を融資する貸付契約を締結した。
THAI FORTH CO.,LTD(以下、TFC)との間では1190万タイバーツ(JBIC分)を限度とする契約で、滋賀銀行との協調融資となる。TFCがタイのチョンブリ県行う自動車部品の鈑金加工事業で、生産設備の増設に充てられる。
半谷製作所との間では609万米㌦(JBIC分)の貸付契約で、三菱東京UFJ銀行との協調融資によるもので、融資総額は870万米㌦となる。半谷製作所のインドネシア法人PT.HANYA KARYA BAHANA(以下、HKB)が行う自動車部品の製造・販売事業で、工場の新設に充てられる。
住友商・関電 インドネシアの発電所拡張工事に着工
住友商事、関西電力は3月31日、インドネシアのコングロマリット、アストラグループ傘下のユナイテッド・トラクターズ(以下、UT)とともに参画している同国のタンジュン・ジャティB石炭火力発電所5・6号機拡張プロジェクトの建設工事に着工した。
同事業はジャワ島中部の同発電所の既存の1~4号機(2640MW)の隣接地に、高効率な超々臨界圧石炭火力発電設備ユニット2基(2000MW)を新たに建設するもの。商業運転開始後25年間にわたり、現地に設立した事業会社を通じて発電所の運転・保守および、インドネシアの国営電力PLNに対する売電を行う総事業費約5000億円のBOT(Build Operate Transfer)方式のプロジェクト。
米で発見の短刀は吉田松陰の形見 前橋市が確認
前橋市は幕末の英傑、吉田松陰の形見として伝わり、市に寄託された短刀が「総合的に判断して松陰のものと確認した」と発表した。
群馬県出身の実業家・新井領一郎が生糸輸出の販路の開拓で1876年に渡米する際、当時、初代県令の妻だった松陰の妹、寿(ひさ)が新井に贈ったものだという。この短刀は5月7日まで前橋文学館で一般公開されている。
短刀は柄(つか)と鞘(さや)を合わせて全長42㌢、刀身31㌢。もともとは室町時代につくられた槍で、後に短刀に改造されたとみられる。新井にひ孫で米カリフォルニア州在住のティム新井さん(57)が受け継いでいた。
短刀の存在は、新井の孫でティムさんのおばのハル・ライシャワー松方さん(元駐日米国大使夫人・故人)が1987年に出版した『絹と武士』の中に記述にあったもの。ただ、それがどこにあるのかはっきりとせず、前橋市が関係者にあたるなどして調べていた。
商船三井 マレーシアPKT Logistics Groupに出資
商船三井(東京都港区)は、マレーシアのPKT Logistics Sdn.Bhd.(以下、PKT)への資本参画を決め3月30日、同社株式の20.9%を取得した。
今回の出資により商船三井グループは、マレーシア国内物流ネットワークの充実はもちろん、商船三井ロジスティクスをはじめとするグループの世界的ネットワークとの連携により、マレーシア発着の国際物流をさらに拡大し、経済成長が続くアジア域内の物流ニーズに幅広く応えていく。
PKTはセランゴール州シャーアラムに物流センターOne Logistics Hub(倉庫面積約5万5000平方㍍)を保有・運営しているマレーシアのリーディングカンパニーで、現在ペナン州バトゥ・カワン工業団地に28㌶の土地を確保し、大規模物流センター、One Auto Hubを建設中だ。
JFE・伊藤忠丸紅鉄鋼 インドネシアSPINDO社に出資
JFEスチール(東京都千代田区)と伊藤忠丸紅鉄鋼(東京都中央区、以下MISI)は、インドネシアのパイプ製造・鋼材加工メーカー、SPINDO社(インドネシア・スラバヤ)の発行株式を、それぞれ1.48%、0.73%、合わせて2.21%を共同で取得した。
SPINDO社はインドネシア最大規模のパイプ・鋼材加工メーカーで、同社へはMISIを通して、JFEスチールの圧延鋼板を供給している。現在、SPINDO社は自動二輪車部品や土木建築分野向けなどにパイプおよび薄板加工製品を年間35万㌧製造・販売しているが、さらなる拡販とシェア拡大に向け、工場拡張や設備増強を進めている。