月別アーカイブ: 2017年7月

伊藤忠 リッポーGとアジア医療・健康ビジネスで協業

伊藤忠 リッポーGとアジア医療・健康ビジネスで協業

伊藤忠商事と、インドネシア大手財閥、リッポーグループの医療ビジネス中核会社PT Lippo Karawaci Tbk(以下、LPKR)は、今後拡大が見込まれるアジアの医療・健康関連ビジネスの協業に向け、意向書を締結した。
意向書の骨子は①ベトナム、ミャンマー、フィリピン等のアジア諸国の病院および医療関連施設における投資および運営に関する事業精査を協同でで行う②インドネシアで日本型病院の設立に関する事業精査を協同で行う-など。

「お千度の儀」「くじ取り式」祇園祭の行事始まる

「お千度の儀」「くじ取り式」祇園祭の行事始まる

7月に入り、京都の夏を彩る祇園祭の様々な行事が始まった。1日には「お千度の儀」、2日には「くじ取り式」が行われた。
祇園祭の無事を祈る神事、お千度の儀は八坂神社(京都市東山区)で、山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾の稚児らが祭りの無事を祈った。
2日には祇園祭の見せ場となる山鉾巡行で、山と鉾が進む順番を決めるくじ取り式が、京都市議会の議場で行われた。
くじ取り式は、あらかじめ順番が決まっている山と鉾を除く24基の順番を決めるもので、争いを避けるためおよそ500年前に始まったといわれている。紋付き袴姿の山と鉾の代表者が、京都市の門川市長の立ち会いのもと、くじを引いていく。
その結果、前祭(さきまつり、7月17日)の巡行で先頭を務める「長刀鉾」の次を行く注目の山一番は「占出山」、また後祭(あとまつり、同24日)で「橋弁慶山」と「北観音山」の次を行く山一番を引き当てたのは「鯉山」だった。

川崎重工 インド最大手の重電と車両調達で協業

川崎重工 インド最大手の重電と車両調達で協業

川崎重工業は6月29日、インドの重電メーカー最大手、バーラト・ヘビー・エレクトリカルズ社(以下、BHEL社)と、インド市場における車両調達案件を共同受注することを視野に入れた技術協力・協業に合意した。
合意内容はステンレス鋼製電車に関する技術協力と、日印両政府が推進するムンバイ-アーメダバード間高速鉄道はじめ、インドで計画される高速鉄道向けの車両調達案件において、インド国内での車両製造を視野に入れた協業を行い、「Make in India」の推進に向けた協議を行っていく予定。

阪急阪神EX 印・ニムラナ/パワル地区に営業所開設

阪急阪神EX  印・ニムラナ/パワル地区に営業所開設

阪急阪神エクスプレスのインド現地法人、阪急阪神エクスプレス(インド)はパワル営業所を開設、7月3日から営業開始する。同社はこれまでデリー本社より営業活動してきたが、北インド最大の日系企業進出地域であるニムラナ/パワル地区に営業所を開設することにより、さらなるサービス向上と営業展開の拡大を図る。

住友商事 ミャンマーで日野自動車の正規代理店事業

住友商事 ミャンマーで日野自動車の正規代理店事業

住友商事(本社:東京都中央区)は、ミャンマーの財閥サージ・パン・アンド・アソシエイツ(SPA)グループと共同で設立したサミットSPAモーターズ(住友商事60%出資、以下SSM)を通じて、日野自動車工業(本社:東京都日野市)との間でミャンマーにおける独占代理店契約を締結した。
SSM社は2014年から日野自動車の正規サービスステーションとしてアフターサービスを提供してきたが、今回の契約により4月1日から正規代理店として、販売からアフターサービスまで一貫して対応する新たな事業展開のスタートを切った。

三菱自 比政府に「アウトランダーPHEV」等10台提供

三菱自 比政府に「アウトランダーPHEV」等10台提供

三菱自動車工業は6月29日、フィリピン環境天然資源省にプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」5台と「iMiEV(アイ・ミーブ)」5台の計10台および、急速充電器4台を提供した。
今回の車両提供は今年2月に同省との間で締結した共同研究に関する覚書に基づくもの。パサイ市のワールド・トレード・センターで開かれた納車式には、フィリピン政府関係者や多くの来賓が出席した。車両は同省などの政府機関で、業務用車両として使用される予定。

ライオン シンガポールのWilmarと界面活性剤で合弁

ライオン シンガポールのWilmarと界面活性剤で合弁

ライオン(東京都墨田区)は、シンガポールの大手アグリビジネス企業、Wilmar International Limitedグループ(以下、Wilmarグループ)と植物由来の界面活性剤(アルファスルホ脂肪酸メチルエステル塩、以下MES)事業を共同で推進するための合弁会社を設立することで契約を締結する。
シンガポールにライオン、Wilmar両社の折半出資で合弁会社を設立。その傘下にLECO(ライオン100%出資連結子会社、ライオンエコケミカルズ、マレーシアジョホール州)とインドネシアの新会社(Wilmarグループ保有の製造設備を移管してMESを生産)が入り、MES事業を行う。

JFEスチール タイの天然ガスパイプライン23万㌧受注

JFEスチール タイの天然ガスパイプライン23万㌧受注

JFEスチール(本社:東京都千代田区)はこのほど、伊藤忠丸紅鉄鋼(本社:東京都中央区)と共同で、タイ最大の石油会社PTT Public社の基幹パイプライン向けに、ラインパイプ用UOE鋼管23万㌧を受注した。
PTT Public社の基幹パイプラインに、JFEスチールがUOE鋼管を供給するのは約20年ぶり。今回のPTT Public社の基幹パイプラインは、タイのラヨーン県のガス受入基地からバンコク郊外のノンタブリー県へ全長426㌔㍍を陸上パイプラインで結び、天然ガスを運搬するプロジェクト。今回受注したUOE鋼管は、厳格な耐サワーガス性能が要求されている高級ラインパイプ。

川崎重工 シンガポールからLPG運搬船受注

川崎重工 シンガポールからLPG運搬船受注

川崎重工業は、シンガポールのクミアイナビゲーション プライベートリミテッドとの間で、8万2200㎥型LPG運搬船1隻の造船契約を締結した。同船は、これまで同社が受注した60隻目のLPG運搬船にあたり、同型船としては10隻目となる。坂出工場で建造し、2020年に竣工、引き渡しの予定。
今回受注したLPG運搬船は、同社が開発した船首形状(SEA-ARROW)を採用し、航走時に船首部に発生する波を極限まで減少させ、推進性能を大幅に向上させている。主機関には省燃費型の電子制御式ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を採用している。また、国際海事機関(IMO)により2020年から施行開始となるSOx(硫黄酸化物)排出規制に適応すべく、SOxスクラバー(排ガス浄化装置)を搭載する。
同船の全長約230㍍、幅37.2㍍、深さ21㍍。

2000万年前のキノコ蘇る 八戸沖海底で採取の菌類

2000万年前のキノコ蘇る 八戸沖海底で採取の菌類

海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)によると、地球深部探査船「ちきゅう」が2012年に八戸沖の海底から取り出された地層から約2000万年前に陸地と一緒に海に沈んだとみられる菌類が採取されたことが分かった。
69の菌類が見つかり、このうち「スエヒロタケ」の一種を培養すると子実体(キノコ)を形成した。人類の誕生以前の菌類であり、現代と比較することで、人の活動が地球の生命進化に与えた影響などを知る手がかりとなる可能性があるという。
菌類はアクレモニウム、スエヒロタケ、アオカビなどで、一般にはカビやキノコとして知られる。古代の森林や湿地に生息していた菌類の胞子が海底で保存され、研究室の培養で蘇ったとみられる。