奈良・小山田古墳で石舞台級の巨大石室?見つかる
奈良県立橿原考古学研究所は8月24日、舒明天皇や有力豪族・蘇我蝦夷の墓説がある小山田古墳(奈良県明日香村、7世紀中ごろ)で、横穴式石室の入り口部分の遺構と通路(羨道=せんどう)が見つかったと発表した。
羨道は前年度調査の延長部分で、長さは8.7㍍以上あることが分かった。日本最大級の規模を持つ石舞台古墳(奈良県明日香村)の羨道は11.7㍍で、同研究所では石舞台に並ぶ大型の石室だった可能性が高い-としている。
今回の調査ではひつぎを安置する玄室に通じる羨道の両側に壁として積まれた巨石を抜き取った穴を左右4カ所ずつ、計8カ所確認した。羨道は石舞台古墳と同じ幅の約2.6㍍で、中央には排水溝も見つかった。
小山田古墳は一辺約70㍍の方墳とされ、墳丘規模も日本最大級。現地説明会は8月26日、午前10時から午後3時まで。