月別アーカイブ: 2017年8月

JT 10億米㌦投じインドネシアのKDM・SMNを買収

JT 10億米㌦投じインドネシアのKDM・SMNを買収

日本たばこ産業(東京都港区、JT)グループは、インドネシアでクレテックたばこ事業を展開するPT.Karyadibya Mahardhika(以下、KDM社)および同社製品の流通・販売を担うPT.Surya Mustika Nusantara(以下、SMNグループ)の全発行株式を6億7700万米㌦で取得することで合意、契約を締結した。
この買収は必要な手続きを経て、2017年12月期第4四半期に完了する予定。取得価額は10億米㌦(全発行株式6億7700万米㌦、純有利子負債3億2300万米㌦)。
インドネシアは世界第2位のたばこ市場で、クレテックたばこがその太宗を占めている。

東洋紡 インドネシアでパッケージフィルム生産合弁

東洋紡 インドネシアでパッケージフィルム生産合弁

東洋紡は透明蒸着フィルム「エコシアール(R)」およびパッケージ用ポリエステルフィルムの製造販売で、インドネシアのフィルムメーカー、PT.TRIAS SENTOSA,Tbk社(本社:インドネシア、以下、TRIAS)との間で、2社の合弁会社を設立することで合意した。
透明蒸着フルムを生産する「PT.TOYOBO TRIAS ECOSYAR」(仮称、TTE)と、パッケージ用ポリエステルフィルムを生産する「PT.TRIAS TOYOBO ASTRIA」(仮称、TTA)の2つの新会社。両社ともTRIASの敷地内に設立する。
TTEへの出資比率は東洋紡60%、TRIAS40%で2019年11月、営業開始の予定。TTAへの出資比率は東洋紡40%、TRIAS60%で2019年10月、営業開始の予定。

カネカ タイにビーズ法発泡ポリオレフィン工場新設

カネカ タイにビーズ法発泡ポリオレフィン工場新設

カネカ(本社:大阪市北区)は、東南アジア・インド地域での旺盛な需要に応えるとともに、さらなる事業拡大を目指して、タイラヨン県ヘマラート・イースタン・シーボード工業団地内にビーズ法発泡ポリオレフィンの生産設備を新設する。
グループ会社のKaneka(Thailand)Co.,Ltd.が約20億円を投資し、年間3000㌧の生産設備を2018年9月に稼働させる予定。マレーシア(会社名:Kaneka Eperan Sdn.Bhd.)の既存設備と合わせて同地域の生産能力は年産6000㌧超となる。
東南アジア・インド地域のビーズ法発泡ポリオレフィン市場は、2020年には自動車の生産台数の伸長と軽量化ニーズの高まりにより、自動車向け関連を中心に2015年比30%を超える成長が見込まれている。
自動車産業の集積地であり、ビーズ法発泡ポリオレフィンの同地域最大需要国のタイに工場を新設することで、既存の日本、欧州、中国、マレーシアに加えてグローバルな供給体制を拡充し、事業拡大を加速させる。

古代山陽道の遺構を確認 広島県府中市で2例目

古代山陽道の遺構を確認 広島県府中市で2例目

広島県府中市教育委員会は8月5日、同市府川町で7世紀半ば~10世紀に都と大宰府(福岡県)を結んだ古代山陽道の遺構を確認したと発表した。同市内での遺構確認は2例目。
古代山陽道は天武・持統朝以降、整備が進められ、平城京、平安京などと大宰府を結んだ古代日本の幹線道路で、各地の国府を結び、一定区間ごとに駅家(うまや)が設けられていたといわれる。

大和リビングマネジメント ベトナムで賃貸住宅事業

大和リビングマネジメント ベトナムで賃貸住宅事業

大和ハウスグループの大和リビングマネジメント(本社:東京都江東区)は、ベトナム・ハノイ市で「Daiwa Living Vietnam Co.,Ltd.」を設立した。新会社の資本金は90万米㌦で、大和リビングマネジメントが100%出資する。
新会社は、大和ハウスが同国で参画する賃貸住宅事業「(仮称)ビナタタワーズ プロジェクト(第1期)」やホテル事業「(仮称)Water Front City Puroject」の運営管理をはじめとした賃貸住宅事業領域での事業を展開する。
運営管理を通じて賃貸住宅事業のノウハウを蓄積し、大和ハウスグループとしてベトナムでの事業拡大を図る。

NEC シンガポールに先端実証センター 3年で80名へ

NEC シンガポールに先端実証センター 3年で80名へ

NECとNECアジアパシフィックは8月3日、NECラボラトリーズシンガポール(以下、NLS)内に先端実証センター(ACE)を開設した。
同センターは先進的かつ革新的なソリューションを実証するリビングラボとして、パブリックセーフティ、輸送、ヘルスケアの分野での社会的課題について、政府および企業などのパートナーと連携してソリューションの共創を行い、実社会に近い環境でともに実証実験を行うことで、その有用性を事前に検証する。
NLSは同センターの開設に際し、AI、IoT、認知およびサイバーセキュリティー分野の研究者およびソリューション・エンジニアを、現在の約30名から今後3年間で50名を増員し80名体制に拡大する計画。
また、NECはAPAC地域へ主に研究活動費として、今後5年間で累計1億シンガポールドルを投資する予定。今回のACE開設はその投資の中核にあたる。

LSIメディエンス・丸紅 比で日本式検体検査事業

LSIメディエンス・丸紅 比で日本式検体検査事業

LSIメディエンス(東京都千代田区)と丸紅(東京都中央区)は、フィリピン最大手の民間病院グループ、Metro Pacific Hospital Holdings,Inc.(以下、MPHHI)との3社の合弁会社となるMedi Linx Laboratory Inc.(以下、edi Linx)を設立し、フィリピンで初めて日本の最新技術を用いた集約型検体検査サービス事業を開始することで合意した。
同事業はマニラ首都圏の医療機関や研究機関(以下、委託元)が外注する検体検査業務をMedi Linxが受託し、委託元から回収した検体を中央検査センターで集約的に検査し、検査結果を委託元へ提供するもので、8月から開始する予定。
フィリピンの検体検査レベルを向上させ、フィリピンの医療サービスの向上に貢献する。将来的にはマニラ首都圏のみならず、MPHHIが病院事業を展開する他の大都市にも同様のサービスを広げていく。

マクニカNW シンガポールNetpoleonを子会社化

マクニカNW  シンガポールNetpoleonを子会社化

ネットワーク機器やセキュリティ対策ソリューションを提供するマクニカネットワークス(本社:横浜市港北区)は8月1日、Netpoleon Solution Pte Ltd(本社:シンガポール)の株式の56.5%を取得し子会社化した。
これにより、マクニカネットワークスが持つ幅広い仕入れ先ネットワークを活かし、Netpoleon社における取り扱い商材の拡大を支援するとともに、日本市場に提供している高度な独自の技術サービスをNetpoleon社と共有することにより、Netpoleon社が従来以上に高度な技術サービスを東南アジア市場に提供できるようにする。

ホンダ インドの二輪車生産能力年間640万台に

ホンダ インドの二輪車生産能力年間640万台に

ホンダのインドにおける二輪車生産・販売現地法人、ホンダモーターサイクル アンド スクーターインディア プライベートリミテッド(以下、HMSI)はこのほど、第三工場で第四ラインを増設し生産能力を年間60万台増強し、同240万台体制とした。この結果、ホンダのインドにおける二輪車の年間総生産能力は640万台へと拡大、ホンダの世界最大の二輪完成車組立工場となった。
内訳は第一工場(ハリヤナ州マネサール)年間生産能力160万台、第二工場(ラジャスタン州タプカラ)同120万台、第三工場(カルナタカ州ナルサプーラ)同240万台、第四工場(グジャラート州アーメダバード)同120万台。これらの工場全体の従業員数約2万2000人。

平安時代の最大級の有力貴族の邸宅跡発見 京都市

平安時代の最大級の有力貴族の邸宅跡発見 京都市

京都市埋蔵文化研究所は8月3日、同市中京区で平安京の遺構としては最大級の邸宅跡が見つかったと発表した。同研究所では当時の有力貴族の邸宅で、平安時代前期の840年ごろまでに建てられたとみている。
今回発掘されたのは柱を直接地面に埋め込む「掘立(ほったて)柱建物」など4棟の遺構。最大のものは東西約21㍍、南北約9㍍。使用人が寝泊まりや食事の準備をした「御厨(みくりや)」とみられる跡も見つかった。また、周囲からは当時の高級品だった緑釉(りょくゆう)陶器や灰釉(かいゆう)陶器が出土している。
建物の所有者は不明だが、天皇の平安宮(大内裏)から南西約800㍍と近く、敷地が1町(約120㍍)四方に及ぶことから、都に数人程度しかいなかった大納言など大臣級の三位以上の官位を持つ貴族に絞られるという。