北陸新幹線16年前倒しの経済効果4.3兆円、金沢-新大阪間

関西と北陸の経済連合会および大阪商工会議所はこのほど、北陸と大阪を結ぶ北陸新幹線について、想定より16年間前倒しして2030年に全線が開業した場合、およそ4兆3,000億円の経済効果が見込まれるとの試算をまとめた。この根拠は関西と北陸の移動時間が大幅に短縮されることで、観光やビジネスなどによる人の行き来が増えるほか、沿線の地域で企業誘致や宿泊施設の建設が進むことで、前倒しした分の16年間で延べおよそ4兆3,000億円の波及効果があるとしている。このため、これらの経済団体は早期の開業に向けて、国への働きかけを強めていく考えを示している。                 金沢から福井県敦賀を経由し、新大阪との間を最短で1時間20分で結ぶ北陸新幹線は、既存計画では2046年ごろの全面開業を目指すとしている。