国立成育医療研究センターは5月20日、ES細胞から作製した肝臓の細胞を移植して難病の新生児の治療に成功したと発表した。これは「尿素サイクル異常症」の生後6日目の新生児に、ES細胞からつくった細胞を移植したもの。国内では初めてで、肝臓への移植は世界でも初めてという。同医療チームは今年度中に3例ほど移植を行って、広く使える治療にしていきたいとしている。
月別アーカイブ: 2020年5月
日立 シンガポール・住宅開発庁向けにエレベーター300台受注
偕行会 5/30でインドネシア・スナヤンのクリニックを閉鎖
富士フィルム AI用い新型コロナ肺炎の診断支援技術開発を開始
シンガポール 新型コロナで停止の建設活動を6/2から段階的に再開
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、シンガポール建設庁(BCA)は6月2日から、新型コロナウイルス感染防止のため一時停止していた建設活動を段階的に再開すると発表した。同国では感染防止のための必須サービスや業種以外の職場を、4月7日から全面閉鎖。ほぼすべての建設活動も停止している。
今回の措置により、一部例外的に稼働している必要不可欠なインフラ工事に従事している人に加え、6月2日から5%が復帰し、建設労働力の計約10%が工事に携わることになる見通し。BCAによると、工事を再開するのはMRT(大量輸送高速鉄道)や最深下水トンネルシステム(DTSS)などのプロジェクト工事。
なお、同国で5月17日までに確認された新型コロナウイルス感染者は2万8,038人(うち死亡22人、重篤16人、回復9,340人)。このうち2万5,782人が低熟練外国人労働者。
ニプロ「アビガン錠」の受託製造を発表 子会社で9月から生産
シーメンスヘルスケア COVID-19の解析をAIでサポートするソフトを提供
シーメンスヘルスケア(所在地:東京都品川区)は5月18日、ドイツのSimens Healthineersが開発し、世界中の医療施設へライセンスの提供を開始した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の解析ソフトウェアを用いて日本国内のユーザーと共同研究を開始すると発表した。
このソフトウェアは、CT画像を用いたCOVID-19の解析をAIでサポートする臨床研究向け。ディープラーニング(深層学習)技術を用いて開発したAIソフトウェアをベースに肺炎の画像解析に特化して開発されたもの。胸部CT画像から肺炎に共通してあらわれる肺の異常パターン、すなわち「すりガラス陰影」や「浸潤影」を自動的に検出・定量化する。
4月訪日外客数99.9%減 ほぼゼロ 過去最少のわずか2,900人に
戦後初 夏の全国高校野球中止 3年生には無情の春夏連続中止
日本高校野球連盟などは5月20日、8月10日から阪神甲子園球場で開催を予定していた夏の全国高校野球大会を中止すると発表した。夏の全国高校野球が中止となるのは史上3回目で、戦後では初めて。これにより高校野球は初めて、今春のセンバツ大会に続き春夏連続で中止となる。この結果、高校3年生の野球部員は”総仕上げ”の最後の1年間、公式戦の記録なしのまま卒業することになる見通し。
夏の甲子園大会中止の理由は、新型コロナウイルス感染拡大により①感染リスクを完全になくすことはできない②学校休校や部活動の休止が長期に及んでいるため、十分な練習ができておらず、選手のケガのリスクがある③夏休みを短縮する動きがある中、地方大会の開催は学業の支障になりかねない-などを挙げている。
近商ストア 移動スーパー「とくし丸」と提携 奈良で運行開始
近鉄グループの近商ストア(本社:大阪府松原市)は5月18日、とくし丸(本社:徳島市)と提携し、5月26日から近鉄プラザ真美ケ丘店(所在地:奈良県北葛城郡広陵町)周辺で移動スーパー「とくし丸」近商ストア7号車の運行を開始すると発表した。広陵町、上牧町を毎週2回3ルートで運行する。他店舗での運行も検討しており、将来的に計20台の運行を目指している。
とくし丸は、限界集落をはじめ商業店舗のない、生活必需品の買い物が困難な地域を対象に、2012年に徳島県でサービスを開始。地域のスーパーマーケット127社と提携し、全国46都道府県で526台が走っており、2020年度中に47県目の沖縄県でも運行開始される予定。