龍馬暗殺現場の掛軸「梅椿図」の落款印発見 槐堂の遺品から

京都国立博物館などによると、坂本龍馬が京都の商家、近江屋で暗殺された際の血痕が残り「血染め掛け軸」として知られる国重要文化財「梅椿図」に押された印影の落款印が、龍馬と親交のあった文人、板倉槐堂(かいどう、1822~1879年)の遺品から見つかった。
今回見つかった落款印は、押印する面が縦1.8cm、横1cmの楕円形で長さ2.4cm。梅椿図は板倉槐堂の作品で、龍馬が暗殺される直前に槐堂自ら龍馬に贈ったとされている。板倉槐堂は公家の醍醐家に仕えた勤王の志士で、倒幕を志す龍馬や中岡慎太郎、長州藩などへの支援を惜しまなかったという。