大阪府内の重症病床運用率92.7%へひっ迫 医療現場は崩壊寸前

大阪府内の新型コロナウイルスの重症患者用病床の運用率が4月12日時点で92.7%となり、ひっ迫度合いがさらに高まり、”医療崩壊”寸前の深刻な状況にある。
実際に運用されている重症病床が219床、患者が203人となっている。これとは別に重症患者が、大阪府の要請に基づいて軽症・中等症の患者用の病床で治療を受けているという。したがって、これをあわせると重症患者数は218人に上る。この結果、重症患者用病床運用率はすでにほぼ100%に達しているというわけだ。
このため、府では「コロナ重症センター」の運用病床を増やすため、看護師の確保に躍起になっている。しかし、すぐ重症病床に就ける看護師の新規確保は容易ではない。当面重症病床の増床と患者数を両にらみしながらの、”綱渡り”の運用が続くことになりそうだ。
また、軽症・中等症の患者用の病床は実際に運用されている病床が1,668床、患者が1,099人で、運用率は65.9%。このほか無症状の人などが療養するために利用するホテルなどの宿泊療養施設の部屋は、実際に運用されている部屋は2,416室、宿泊療養者が783人で、運用率は32.4%となっている。