中国国家統計局のまとめによると、2021年9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.6にとどまり、前月より0.5ポイント低下した。好不調の境目の50を、新型コロナウイルスが直撃した2020年2月以来、1年7か月ぶりに下回った。国内各地で広がった電力供給の制限で工場の稼働率が落ち、景況感が一段と悪化している。2021年3月をピークに6カ月連続で前月の水準を下回った。PMIは製造業3,000社を対象に、新規受注や生産、従業員数など項目ごとに調査するもの。
分野別にみると、柱の生産が1.4ポイント下落し49.5となった。新規受注は2カ月連続で節目の50を下回った。企業の規模別では明暗が分かれた。大企業は0.1ポイント改善し、節目の50も上回った。これに対し、中堅企業と中小零細企業はいずれも下落し、50も下回った。