総務省が10月26日発表した9月の住民基本台帳人口移動報告によると、東京都は転出者数が転入者数を3,533人上回り、5カ月連続の転出超過となった。新型コロナウイルス禍でテレワークが普及したことなどで、東京から近郊に引っ越す動きが広がっている。
転出者は2万8,684人と前年同月比6%減、転入者は2万5,151人減となっている。神奈川・千葉・埼玉の3県を含む「首都圏」では233人の転入超過となっていることから、東京都内から隣県に移り住む人が増えていることを示している。2020年4月までは東京への人口一極集中が続いていたが、翌5月に比較可能な2013年7月以降、初めて転出超過に転じ、2021年は入学や就職の動きが増える3~4月を除き、転出超過が続いている。