ミャンマーの首都ネピドーの特別法廷は12月6日、2月の国軍のクーデターで身柄を拘束された民主化指導者アウンサンスーチー氏(76)に対し、社会不安を煽った罪などの2件で、禁固4年の有罪判決を言い渡した。同氏は12件の罪で刑事訴追されているが、判決が出るのは今回が初めて。国民民主連盟(NLD)政権で大統領を務めたウィンミン氏にも禁錮4年の判決が下された。
ミンアウンフライン国軍総司令官は同日、「恩赦」を与え禁錮2年に減刑するよう指示した。スーチー氏はいずれも無罪を主張していた。上訴は可能だが、国軍政権下では判決が覆るのは困難とみられる。スーチー氏は国軍政権下で、これまでに11件で公判が始まっており、最高刑の合計は禁錮100年を超す。