マレーシア中央銀行は2月11日、2021年の実質国内総生産(GDP)が前年比3.1%増加したと発表した。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で5.6%のマイナス成長に陥った。このため、2年ぶりのプラス成長となった。
2021年は輸出が好調だった製造業が9.5%増となったほか、サービス業も1.9%増とプラスに転じた。個人消費も2020年の4.3%減から、2021年は1.9%増となった。半面、建設業や農業はマイナス成長が続いている。
ただ、同国のGDPはコロナ前の2019年水準を依然として下回っており、変異株「オミクロン株」の広がりで2022年も先行きへの不透明感が増している。