日本貿易振興機構(ジェトロ)のまとめによると、フィリピン、シンガポール、インドネシアなど東南アジアで新型コロナウイルス感染者の減少が続き、国内の感染防止対策の緩和や、入国制限緩和の動きが出ている。
3月15日時点(以下、同)の、フィリピンの直近7日間の平均新規感染者数は1日あたり578人で減少傾向にある。同国政府は3月10日、日本を含む入国査証の免除国・地域に対して、ワクチン接種完了者を対象とした無査証での入国条件を緩和した。出発前48時間以内のPCR検査による陰性結果の提示に加えて、出発前24時間以内の抗原検査による陰性結果も有効とした。
シンガポールの直近7日間の平均新規感染者数は1日あたり1万5,231人で減少傾向。これを受け同国保健省は3月15日から感染防止対策を簡素化した。マスクの着用が必須ではなくなったほか、家庭への訪問人数や職場での集会の制限を緩和した。
インドネシアの直近7日間の平均新規感染者数は1日あたり1万8,574人で減少傾向にある。同国政府は3月15日、ジャワ島とバリ島での行動制限を21日まで延長。ジャカルタ首都圏については、2番目に規制が緩やかなレベル2に据え置いている。