兵庫第三者委「知事が漏洩指示」複数証言 でも辞職せず

兵庫県の斎藤元彦知事に関する内部告発問題を巡り、3つの第三者委員会の結論が出揃った。27日に公表された報告書は、複数の幹部の証言を基に、斎藤氏が告発者の私的情報の漏洩を指示していた可能性が高いと結論づけた。知事本人が、告発者の人格を貶(おとし)める、卑劣な行為をしていたのだ。
斎藤氏は指示を否定しているが、どう考えても同氏の説明は不自然だ。外堀から内堀まで埋められ、もはや不自然な弁明しかできない状況。これまで何とか斎藤氏を支持してきた人の中にも、晴れようのない疑義が生まれていよう。ならば、普通なら「弁明したいことはあるが、潔くここは…」となるはずだが、この人にはその自然な”道理”は通用しないらしい。ここに至っても進退について、「辞職する考えはない。県政をしっかり前に進めていく」と、これまで繰り返してきた言葉を呪文のように発するだけだ。
しかし、ちょっと待ってもらいたい。ここまで知事の座に居座ることは、兵庫県民を愚弄するもので、県政を前に進めるというのなら、1日も早く身を引くことが本筋ではないのか。それが責任ある県政トップの身の処し方ではないのか。

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