世界を相手にした高関税政策をはじめ、あらゆる組織、分野の既成秩序・システムに一方的に”NO!”を突きつけ、大混乱ぶりを見て、それを楽しむかのようなトランプ米大統領。その対象は、今回は米連邦準備制度理事会(FRB)支配だ。だが、今回はトランプ氏の思いはストレートには認められなかった。
米連邦最高裁は10月1日、トランプ大統領によるクックFRB理事の即時解任を認めない判断を下した。これにより、クック理事は少なくとも2026年1月の口頭弁論までの間、FRB理事として金融政策の決定などに参加することができる。そのためトランプ氏が目論むFRB支配に、一定の歯止めがかかることになる。