東京科学大など 治験「腸から酸素」吸収 安全性を確認

東京科学大学などの研究チームは、肺の機能が落ちた患者に腸から特殊な溶液を通じて酸素を吸収させる治療「腸換気法」について、治験で安全性を確認したと発表した。国際科学誌に研究成果が掲載された。
治験を行ったのは武部貴則・同大教授らと同大発新興企業、EVA世羅ピューティクス(本社:大阪市)などのチーム。20?45歳の健康な成人男性27人に対し、溶液25?1500㍉・㍑を肛門から注入して経過を1時間観察した。その結果、一部の人で腹痛などがあったが、重い副作用はなかった。