月別アーカイブ: 2013年6月

EPAによる第6期看護師・介護福祉士候補者155人が来日

EPAによる第6期看護師・介護福祉士候補者155人が来日
 日本・インドネシア両国の経済連携協定(EPA)に基づく看護師、介護福祉士受け入れ事業で6年目(第6期)の候補者155人が6月26日、予定通り来日した。今年は看護師48人、介護福祉士107人。昨年からインドネシアで6カ月間、日本語研修を受け、大阪で6カ月間の研修を受ける。その後、全国の受け入れ先の病院、施設の派遣される予定だ。研修では基礎的な日本語能力を向上させ、国家試験に備える。
 2008年から開始された同事業の看護師、介護福祉士候補者数は計1048人。看護師の合格者数は71人、介護福祉士の合格者数121人の計192人だ。昨年の国家試験の合格率は看護師が13%、介護福祉士が37%と低い水準にとどまっている。

7月2日・MM2100で第4回労使ワークショップを開催

7月2日・MM2100で第4回労使ワークショップを開催
 全日本金属産業労働組合協議会(金属労協、JCM)は7月2日(火)、午前11時~午後5時半、MM2100工業団地内の会議室で、建設的な労使関係構築に向けた第4回インドネシア労使ワークショップを開催する。日本語・インドネシア語の同時通訳。午後零時半からワークショップを開始。終了後、交流会も予定している。
 JCMの若松英幸事務局長、金属労連(FSPMI)のサイド・イクバル会長、ブカシ・ファジャール・インダストリアル・エステート(BFIE)の小尾吉弘副社長がインドネシア労使関係の課題や提言について基調報告、その後、パネルディスカッションと質疑応答を行う。

インドネシアの若者40人が日本へ JENESYS20第3弾

インドネシアの若者40人が日本へ JENESYS20第3弾
 アジアの若者の国際交流を図るため、日本政府が実施する青少年交流事業「JENESYS(ジェネシス)20」の第3弾のインドネシア人参加者40人が6月22日、日本へ旅立った。一行は30日まで日本に滞在。岐阜と三重の経済・社会科学グループ、京都と奈良の芸術・創造芸術グループ、長崎と熊本の科学技術グループの3グループに分かれ、自治体訪問・講演、伝統文化の体験、地場産業や地元の企業訪問、地元の若者との交流、大学訪問、そして学生と親睦を深めるという。
 安倍晋三首相は今年1月、07年から12年までの5年間に実施されたJENESYSの後継事業としてJENESYS20の立ち上げを発表した。予算150億円でASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国、中国、インド、韓国、豪州などを中心に約3万人の青年を日本へ招待する事業だ。このうちASEANから約1万人が参加する。

 

ヤマハ・ミュージックが4人に各20万円の奨学金授与

ヤマハ・ミュージックが4人に各20万円の奨学金授与
 ヤマハ・ミュージック・インドネシアは6月24日、中央ジャカルタ・ガトット・スブロト通りの本社で、音楽支援制度の奨学金授与式を開いた。奨学金はピアノ、ドラム、バイオリンなどの楽器を学ぶ計4人に各20万円贈られた。インドネシア最大の音楽の祭典「ジャワ・ジャズ」や海外のイベントに出演するなど、注目を集める17歳の高校生ドラマーや大学講師、大学生らが選ばれた。
 ヤマハ音楽振興会は2001年以降、アジア8カ国で582人の若手音楽家に奨学金を授与してきた。ヤマハは楽器製造を始める前の1970年代初頭から、インドネシアで音楽教室を展開。著名ミュージシャンや音楽講師などを輩出してきた。ジャワやスマトラ、パリ、カリマンタン、スラウェシ各島の都市で計120会場あり、生徒数は08年、台湾を抜いて海外最高となり、現在4万5000人に達している。

 

戦没者34人の冥福祈り春の慰霊祭 南スラウェシ日本人会

戦没者34人の冥福祈り春の慰霊祭 南スラウェシ日本人会
 南スラウェシ日本人会は6月22日、マカッサル市内のマリア・ラドゥランギ・マハカウベさん宅内に建立された日本人慰霊碑で春の慰霊祭を実施した。同会から13人が参加し、戦没者34人の名前が刻まれた慰霊碑前で線香をあげて冥福を祈った。墓参りでは笠井久美子会長から慰霊碑の維持管理に対し、マハカウベさんに感謝の意が伝えられた。同会では春と秋の年2回墓参りを実施している。
 戦没者のほとんどは海軍士官で終戦後、連合軍に銃殺されたという。戦没者遺族が処刑場所で供養を続けていたのをみて、近くに住むマハカウベさんの夫(故人)が遺族の思いに賛同し、マハカウベさん宅内での慰霊碑建立が実現。建立後はマハカウベさんが清掃などの管理にあたっている。

「御堂関白記」「慶長遣欧使節関係資料」世界記憶遺産に

「御堂関白記」「慶長遣欧使節関係資料」世界記憶遺産に
 文部科学省は6月19日、歴史的に貴重な文書や絵画を対象としたユネスコの「世界記憶遺産」に400年前に仙台藩主・伊達政宗がスペインなどに派遣した使節に関する「慶長遣欧使節関係資料」(仙台市博物館所蔵)と、平安時代の貴族、藤原道長の自筆日記「御堂関白記」(京都市の陽明文庫所蔵)が登録されることになったと発表した。国内からは2011年の「山本作兵衛炭坑記録画・記録文書」に次ぐ登録となる。
 「慶長遣欧使節関係資料」は、日本・スペイン両政府の共同推薦によるもので、仙台藩士・支倉常長が持ち帰ったローマ市公民権証書、常長とローマ法王パウロ5世の肖像画など。「御堂関白記」は栄華を誇った藤原道長が政権を握った長徳元(995)年から記し始め、何回かの中断を経た後、寛弘元(1004)年から継続的に書き続けた、日々の政務や生活の様子を綴った日記だ。現存するものは長徳4(998)年から治安元(1021)年の間の記事だ。近衛家の陽明文庫が所蔵する自筆本十四巻、古写本十二巻が伝わり、国宝に指定されている。

奈良・山田寺跡で出土の破片は国内最古級の中国陶器

奈良・山田寺跡で出土の破片は国内最古級の中国陶器
 兵庫陶芸美術館(兵庫県篠山市)の調査によると、奈良県桜井市の山田寺跡(7世紀)で出土した陶器「三彩」の破片が、国内で出土した中国製陶器としては最古級の可能性が高いことが分かった。この破片は、奈良文化財研究所が1976年に始めた同寺跡の発掘調査で出土した陶器片43点の一部。中国・唐代の有名な唐三彩の源流とされる北斉時代(550~577年)の陶器とみられる。これまで国内最古の中国製陶器は壱岐島(長崎県)の双六古墳(6世紀後半)で出土したわんとされてきた。

京都「清水の舞台」支える最奥部の柱9本の修理開始

京都「清水の舞台」支える最奥部の柱9本の修理開始
 京都市東山区の清水寺で6月18日、国宝の本堂にある「清水の舞台」を支える柱の修理が始まった。総事業費約40億円の大規模修理の一環。8月中に終わる予定で、工事中も拝観できる。修理の対象は柱168本のうち最奥部の9本で、根元が湿気で腐ったり虫食いの被害に遭ったりしているという。京都府教育委員会によると、9本は約380年前の再建時のもの。直径は60~80㌢、長さは最長14㍍。根元部分をそれぞれ30~90㌢切り取り、そこに新しい木材を差し入れて継ぎ足す「根継ぎ」という工法をとる。

伏見城築城の際、石を切り出した採石場跡見つかる

伏見城築城の際、石を切り出した採石場跡見つかる
 京都市山科区の山中で、豊臣秀吉や徳川家康の居城だった伏見城(京都市伏見区)に用いる石を切り出したとみられる採石場跡が見つかった。石を効率的に割るための矢穴が開けられた花崗岩24個を確認。複数個には「一に〇」や「四つ目」という刻印があり、各地の大名が採石者を示すために彫った記号とみられる。豊臣時代の石垣は自然石が多く、切ったり刻印を彫ったりした石は徳川時代の特徴という。

米第16代大統領リンカーンの10代の手描きノート発見

米第16代大統領リンカーンの10代の手描きノート発見
 米イリノイ州立大学はこのほど、同大数学科の教授が米ハーバード大学の図書館で発見した1枚の文書について、第16代大統領リンカーンが10代のときに作成した数学の手書きノートの一部と断定したと発表した。このノートは現存するリンカーンの最古の手書き文書という。今回断定された文書は、リンカーンが中西部インディアナ州の学校に通っていた16歳当時の1825年に書かれたとみられる。