兵庫県の農業高校で地鶏復活プロジェクト
兵庫県立播磨農業高校が9月から、兵庫県の地鶏「ひょうご味どり」復活プロジェクトをスタートさせる。地元の醤油メーカーの依頼を受けて、プロジェクトの発足となった。というのも、以前は廃棄していた醤油かすのリサイクル法として、これを飼料とした地鶏育成が注目され出したためだ。研究の結果、この醤油かすを地鶏の飼料に加える加えることで、トリの成長が促進されることが分かってきたのだという。果たして、高校のプロジェクトが郷土の地鶏復活に一役買うことができるのか注目される。
海藻のアマモ移植で大阪湾南部の「里海」再生へ
水質の浄化作用があり、魚介類のすみかとなる海藻のアマモを大阪湾に移植する活動をボランティア団体「大阪海さくら」が進めている。多くの生き物が暮らす「里海」の再生が狙い。移植活動は、アマモの種を苗まで育ててくれる人を毎年秋に募集し、育成キットを配布。地元のダイバーらと協力し、3、4月ごろに大阪湾南部の浅瀬に植える。今年は約200株を移植。葉を魚にかじられながらも、しっかり根付いている様子が確認されたという。
このPRイベントが9月7日、「せんなん里海公園」で開催される。カニや海浜植物の観察会、シュノーケル教室などの無料イベントのほか、ミュージシャンのリクオさんや中川敬さんらが出演するコンサート(前売り3000円)も開かれる。
牛肉産地7年虚偽表示 万野畜産が阪神、近鉄に
農林水産省は8月29日、贈答用に牛肉商品の産地を虚偽表示して、関西の阪神百貨店や近鉄百貨店などに販売したとして食肉加工販売「万野畜産」(大阪府守口市)に日本農林規格(JAS)法に基づく是正を指示した。各百貨店は虚偽表示のまま中元・歳暮用として2007年ごろから消費者に販売していた。虚偽表示は近畿農政局+の立ち入り検査で発覚した。
農水省の調査によると、万野畜産は岐阜県以外の35都道県産の牛肉を使った122商品を「岐阜県産」と表示し、銘柄名を「飛騨牛」として販売。別の商品では三重県以外の35都道県産を使っていたのに、「三重県産」と表示していた。
阪神百貨店では梅田本店と支店3店で07年から13年までの中元・歳暮用のカタログに掲載していた。近鉄百貨店では和歌山店(和歌山市)で07年度から14年度に販売した贈答用品に、虚偽表示の牛肉が紛れ込んでいた可能性があると公表した。