月別アーカイブ: 2015年2月

コメ価格一段と下落 1月の相対取引で前月比0.5%安

コメ価格一段と下落 1月の相対取引で前月比0.5%安

コメの価格が一段と下落している。農林水産省が2月27日発表した2014年産米の1月の相対取引価格は60㌔1万2078円(全銘柄平均、消費税込み)と前月から0.5%下がった。前年同月の13年産米に比べると16.9%安い。コメの需要が振るわず、供給過剰感はいぜんとして強い。相対取引価格はJAグループなど出荷業者がコメ卸に販売する価格。主な銘柄の動きをみると、北海道産「ゆめぴりか」が前月比16%安と大幅に下がった。秋田産「あきたこまち」は前月比1.3%安、新潟産の一般コシヒカリはほぼ横ばいだった。

14年は冷凍パスタ・米飯が高い伸び 富士経済分析

14年は冷凍パスタ・米飯が高い伸び   富士経済分析

富士経済(東京都中央区)は、2014年の加工食品市場分析をまとめた。13年比で伸び率が大きかったのは冷凍米飯類、冷凍パスタで、それぞれ8.3%増(234億円)、4.1%増(483億円)と分析。冷凍米飯は本格的な朝食を求める需要、冷凍パスタは生パスタブームが背景、要因として挙げている。

冷凍米飯の注目商品ではニチレイフーズの「本格焼おにぎり」などを挙げた。シニア層の購買につなげたことがヒットの要因としている。冷凍パスタでは日清フーズの「青の洞窟PREMIUM」。めん類では13年まで伸びをけん引していた生めんタイプのノンフライめんに一服感がみられるとしている。

松本清張の初期の短編「渓流」59年ぶりに確認

松本清張の初期の短編「渓流」59年ぶりに確認

北九州市出身の作家、松本清張(1909~92年)の初期の短編小説「渓流」を立教大の石川巧教授が59年ぶりに確認した。人妻との恋に敗れた青年が自殺する話。雑誌に発表後、単行本化や全集収録はされず、埋もれたままになっていた。

「渓流」は上京4年目の56年に大衆文芸雑誌「小説春秋」に掲載された。400字詰め原稿用紙で約35枚の作品。人妻との恋に破れた青年が素性を隠して山峡の温泉旅館で働き、宿の娘とひかれあうが、寂寥に抗しきれず自殺する。発表誌が著名作家の再録中心だったこともあり「渓流」の存在そのものが知られていない。

米国産食肉1月は落ち込む 冷蔵豚・牛肉は4割減

米国産食肉1月は落ち込む  冷蔵豚・牛肉は4割減

1月の財務省貿易統計(確報)が2月26日発表された。これによると、米西海岸での労使対立で物流が滞った影響で、米国産食肉の落ち込みが目立った。冷蔵豚肉は9760㌧と前年同月比41%減った。冷蔵牛肉も3193㌧と同46%減った。一方で保存がきく冷凍品は牛肉が同23%増、豚肉が同7%増となった。冷蔵・冷凍の合計は牛肉が前年同月比1割減の1万1381㌧、豚肉が同3割減の1万5420㌧だった。米西海岸の労使対立は2月20日、暫定合意したが、当面は冷蔵を中心に品薄が続くとみられる。

全日空 3月から機内食などで大阪の「食」紹介・PR

全日空 3月から機内食などで大阪の「食」紹介・PR

全日本空輸は2月26日、3月から国内外の路線の機内食や空港ラウンジで大阪の特産物や酒類などを提供する取り組みを始めると発表した。これは全国47都道府県の地域活性化と誘客増加を目指すキャンペーンの一環で、大阪を3~5月の3カ月間特集する。機内でも大阪の観光名所や中小企業などを紹介する映像を流す。

薬師寺東塔で創建時の基壇を確認 構造の詳細判明

薬師寺東塔で創建時の基壇を確認  構造の詳細判明

奈良文化財研究所などは2月26日、約110年ぶりの解体修理中の国宝・薬師寺東塔(奈良市、8世紀前半)の調査で、730年(天平2年)に建立された当初の基壇が確認されたと発表した。規模は東西13.3㍍、南北13.4㍍、高さ約1.3㍍で四方に階段を設け、切り石を周囲に配するなどしており、構造の詳細が初めて判明した。

東塔の発掘調査は2014年7月から実施。塔の中央を貫く心柱を動かしたうえで、基壇部分を掘り下げた。その結果、基壇は創建後、中世から明治時代に3回にわたって拡張されており、創建時の四方の規模は現在の一辺14.6~14.7よりも1㍍以上小さかったと判明した。一方、地面からの高さは後世にチ票面が上がったことから、現在の75㌢よりも大幅に高かった。

ベトナム政府と関西4大学連合が医療連携協定

ベトナム政府と関西4大学連合が医療連携協定

ベトナム政府が日本と医療を巡る連携を強化する。ベトナム保健省と関西の4大学でつくる関西公立医科大学・医学部連合は、人材交流や共同研究を進める協定を結んだ。京都府府立医科大学、大阪市立大学、奈良県立医科大学、和歌山県立医科大学の4大学とベトナム保健省が2月中旬に協定を結んだ。

4大学が連携することで、ベトナム側が学ばせたい医療技術に見合った受け入れ先の病院が確保しやすくなる。また、感染症対策などベトナムで役立つ共同研究も実施しやすくなる。このほか日本側にも、今回の医療連携によって日本の医療機器に慣れてもらうことで、今後の売り込みにつなげる狙いがある。日経産業新聞が報じた。

1月の外食産業売上高5.0%減で2カ月連続前年割れ

1月の外食産業売上高5.0%減で2カ月連続前年割れ

日本フードサービス協会が2月25日発表した1月の外食産業の売上高は、前年同月比5.0%減で2カ月連続して前年割れとなった。ファストフード業態は同11.3%減で、とくに洋食が日本マクドナルドで起きた食物への異物混入問題の影響で同22.7%減と、東日本大震災直後を上回る下げ幅となった。和食はメニュー改訂や定食メニュー好調で、客単価が伸び同1.4%増だった。ファミリーレストラン業態は、客単価の上昇が寄与し同3.0%増だったが、洋風と中華で客数が前年を下回った。

イオンアグリ創造 三重県に直営農場オープン

イオンアグリ創造  三重県に直営農場オープン

イオングループで農業事業を展開するイオンアグリ創造(千葉市美浜区)は、三重県いなべ市に東海エリアで初のイオン直営農場「三重いなべ農場」をオープンした。同社はこれに先立ち、いなべ市と農業参入に関する協定を結んだ。9月上旬からキャベツと白菜の露地栽培を開始。来年度は小松菜の施設栽培を行う。また、直営の農場では初となるイチゴ栽培も実施する。同社の農場はこれで19カ所目。

山梨県5社の地酒インドネシアへ輸出 酒造会社を視察

山梨県5社の地酒インドネシアへ輸出 酒造会社を視察

山梨の地酒が今年、県が積極的に交流を進めているインドネシアに輸出されることになり、同国ソムリエ協会のアレクサンダー・エッフェンディ会長(49)が2月24日、県内の酒造会社2社を視察した。同会長は26日まで県内5社を回って自ら日本酒の味を確かめるという。県によると、インドネシアへの輸出を準備しているのは「腕相撲酒造」(笛吹市)、「井出酒造」(富士河口湖町)、「太冠酒造」(南アルプス市)、「谷桜酒造」(北杜市)、「山梨銘醸」(同)の5社。

2014年、県の招待でアレクサンダー会長が来県し、これが今回の地酒の輸出のきっかけとなった。同会長は「インドネシアでは若い人を中心に日本酒に対する興味は高まっている」と語り、同国での需要拡大に意欲をみせている。YOMIURI ONLINEが報じた。