シンガポールからツアー客 佐賀・武雄市の魅力堪能
佐賀県武雄市など全国7都市自治体が共同開設したシンガポール事務所の働きかけで実現した観光ツアーが11月17日、武雄市を訪れた。ツアー客31人が市内の製茶工場や農園を見学、武雄市の魅力を堪能した。ツアー客は同市西川登町の原製茶園で茶の試飲を楽しんだ後、東川登町の早田道広さん(32)の農園でジャガイモの収穫を体験した。
国土の狭いシンガポールでは農地がほとんどないことから、ほとんどの人は農産物の収穫など体験することはまずない。それだけに、初体験の、こぶし大のジャガイモを掘り起こすと、他の参加者からも歓声が上がっていた。ジャガイモ堀の次は、イチゴを栽培するビニールハウスも見学した。ツアー客の質問を想定し「早田さんは外国人向けの説明を準備していたようで、”おもてなし”の気持ちも感じた」と満足げにツアー客の一人は話した。
シンガポール事務所は13年10月に開設。今回のツアーは富裕層向けの日本観光ツアーに武雄での体験企画を組み込んで実現した。武雄のほか福岡や長崎など6泊8日で巡る企画だった。佐賀新聞が報じた。