インドネシアの劇団「en塾」が来春来日し初の日本公演

インドネシアの劇団「en塾」が来春来日し初の日本公演
 インドネシア人学生でつくる日本語ミュージカル劇団「en塾(えんじゅく)」の団員約50人が2014年4月来日し、2009年の結成以来初の日本公演に臨む。熊本県と東京都で公演した後、東日本大震災の被災地、福島県と宮城県を訪問する。以下、じゃかるた新聞が伝える概要を紹介する。
 en塾の日本公演が実現したのは、同塾の支援者が昨年、熊本インドネシア協会に同塾を紹介。関心を持った同協会から公演依頼があり、訪日が決まったもの。公演ではミュージカル「吾輩はニャンコである」の上演や、フィナーレには出演者全員で日本への応援曲「桜よ」を歌う予定。
 今年1月にインドネシアを訪問した際、安倍晋三首相は、ジャカルタで当初予定された演説の中でen塾を取り上げることになインドネシアの劇団「en塾」が来春、初の日本公演
っていた。しかし、日程変更により演説会が取り止めになった経緯がある。ただ、安倍首相は自身のフェイスブックページでも動画サイトのユーチューブに投稿されたen塾のオリジナル曲「桜よ」を紹介。再生回数が大きく増加した。
 「桜よ」は当初、ミュージカル用に制作され2011年3月10日に収録準備が整っていた。だが、翌11日の東日本大震災が発生したため、後半の歌詞を追加し、日本を応援する曲に生まれ変わった。作詞は同塾を指導する甲斐切清子さん、作曲は当時、劇団の団長だったファトリさんが担当。同年5月には日本を元気にしたいと同塾の団員と学生500人が大合唱し、復興への願いを歌に乗せた。甲斐切さんは4月10日に安倍首相に面会し、en塾が日本で公演することをとても喜んでくれた-と懇談の様子を笑顔で話している。