両陛下 戦没者慰霊へフィリピンを54年ぶり公式訪問

両陛下 戦没者慰霊へフィリピンを54年ぶり公式訪問

天皇、皇后両陛下は1月26日、東京・羽田空港を政府専用機で出発し、公式訪問先のフィリピンに到着された。羽田空港であいさつした天皇陛下は、先の大戦で膨大な数に及ぶフィリピンの人々が犠牲になったことに触れ、「このことを常に心に置き、このたびの訪問を果たしていきたい」と述べられた。
ニノイ・アキノ国際空港では出迎えたベニグノ・アキノ大統領らと笑顔で握手を交わし、君が代の演奏による歓迎を受けられた。この日の地元紙はいずれも、1面に大きなスペースを割いて両陛下の訪問を伝え、親日友好ムード一色となっている。
両陛下のフィリピン訪問は、皇太子時代の1962年以来54年ぶりで2度目。30日まで5日間にわたって滞在し、歓迎行事のほか、両陛下の希望で両国の戦没者の慰霊に臨み、30日午後に帰国される。