チキニで千葉大学生と地域住民らがつくった図書館を披露

チキニで千葉大学生と地域住民らがつくった図書館を披露
 じゃかるた新聞によると、千葉大の学生らが地域住民らと中央ジャカルタ・チキニで建設を進めていた図書館が9月22日、披露された。住居が密集する東南アジアの都市部の新しい建築モデルをつくろうと奮闘していた吉方祐樹さんや上田一樹さん、澤井源太さんら千葉大学の学生やチキニの住民らが集まったほか、住民に日本の”おもてなし”を知ってもらおうと、石州流野村派家元の堀一孝氏を招き、図書館で茶会を開いた。
 吉方さんらは千葉大学大学院で都市デザインを研究する岡部明子研究室に所属。図書館の建設は、岡部准教授が参加する総合地球環境学研究所のプロジェクト「メガシティが地球環境に及ぼすインパクト」の一環で、ジャカルタの中でもとくに住宅が密集するチキニの建築モデルを考案。図書館は2階建てで延べ床面積約25平方㍍ほどと小さいが、1階と2階を結ぶ吹き抜けをつくり、壁を白く塗り、光を反射するようにするなど、密集地区で快適に過ごせる工夫が施されている。日本では建築賞「SDレビュー」に入賞している。