最後のインドネシア残留元日本兵・小野盛さん死去

最後のインドネシア残留元日本兵・小野盛さん死去

 インドネシア残留日本兵で最後の生存者だった小野盛(おの・さかり、インドネシア名ラフマット)さんが8月25日、東ジャワ州マラン市内の病院で死去した。94歳。死因はチフスによる合併症。

 北海道南富良野町出身。第二次世界大戦でインドネシアに派遣され、終戦後も現地にとどまってオランダとの独立戦争に参加。1960年代にインドネシア国籍を取得し、日本との経済交流にも尽力。元残留日本人兵の互助組織「福祉友の会」で、元残留日本兵の地位向上に貢献した。遺体は国軍兵士らに担がれた棺に納められ、ウスタッド(説法師)によるイスラムの祈りとともに、英雄墓地に埋葬された。