東レ 再生医療用の生体吸収性ポリマーを創出

東レ 再生医療用の生体吸収性ポリマーを創出

東レ(本社:東京都中央区)は3月14日、独自の機能性高分子設計技術を駆使し、初期長に対して10倍に引き伸ばしても破断せずに復元する、皮膚のような柔軟性を有する新規の生体吸収性ポリマーを創出したと発表した。
加えて、このポリマーの加水分解による分解速度を10倍に向上させる技術も見出した。今後この技術を適用したポリマーを用いた再生医療などの医療用途の開発や各種産業用途への拡大を推進していく。
同社は今回、乳酸のニ量体であるラクチドとカプロラクトンを用いた、特殊な共重合方法を開発し、初期長の10倍に引き伸ばしても破断せずに復元する柔軟性と耐破断性を両立させた。