東京五輪閉幕 異例の無観客 賛否両論の17日間

東京をメイン会場として開催された第32回夏季オリンピック大会「TOKYO 2020」が8月8日夜、これまで経験したことのない複雑な”想い”を残し、閉幕した。
新型コロナウイルスの影響で1年延期され、ほとんどの会場で無観客という異例の大会だった。期間中も感染拡大はとどまらず、そのため医療関係者、ボランティアらの努力にもかかわらず、賛否の溝が埋まることはなかった。
ただ、様々な種目で鍛え抜かれたアスリートたちの躍動が、見る人たちの心を突き動かした。国境を越えて、喜びを分かち合うシーンが数多くの種目でみられた。こうして定まらない評価の中で、1964年に続く2度目の東京五輪は17日間の幕を下ろした。
そして、五輪旗は東京から次回2024年の開催地フランス・パリへ、小池都知事から国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長を経て、アンヌ・イダルゴ市長に引き継がれた。