大阪空襲被災者運動資料研究会は8月12日、太平洋戦争末期の大阪への空襲で家族を亡くした人の体験や戦後の遺族会の活動などをまとめた報告書を公表した。
空襲で家族を亡くした人たちが戦後、大阪市内の寺院を回ったり、遺族に聞き取り調査をしたりして、空襲の犠牲者6,000人余りの名簿をまとめた経緯や、遺族の会で発行した会報などの資料がまとめられている。
報告書は今後、大阪府内の図書館や平和資料館の「ピースおおさか」などで公開されることになっている。
同会の梶山篤夫代表は「戦後76年になり、戦争を体験した人が証言できなくなっていく。戦争体験や戦後の活動の記憶を失わないよう、記録として次の時代に残していきたい「と話している。