大阪メトロ 4~9月決算2期ぶり黒字転換 利用客増と固定費削減

大阪メトロが12月2日発表した4~9月決算は、売り上げにあたる営業収益が前年同期と比べて5.3%増え665億円、最終的な損益は前年同期の35億円の赤字から7億5,000万円の黒字となった。これは地下鉄の利用客が前年同期比7.5%増となったこと、働き方改革を進めて残業を減らすなどした結果、固定費を22億円削減したため。
また、大阪メトロでは2021年10月から2022年3月までの半年間の利用客数は、感染拡大前の2019年の同期と比べて85%程度まで回復するとして、今年度1年間の決算では最終損益が36億円の黒字になるとの見通しを示した。ただ、オミクロン株が広がりを見せていることで、この感染動向が今後の経営に大きな影響を与えるとみられる。河井英明社長は、感染状況によって業績が下振れしても、固定費などの削減によってその影響を吸収して、黒字化を達成したいとしている。