G7(主要7カ国)外相会合は12月12日、英国のリバプールで2日間の討議を終えて閉幕した。同会合には今回初めて、ASEAN加盟国がオンラインも交えて議論に参加した。議長を強めた英国のトラス外相は、G7単体とASEANとの2つの議長声明を発表。南シナ海で海洋進出を進める中国を念頭に、航行の自由の確保を含めた海洋協力を強化することを奨励した。ASEANとの声明では、中国が人工島の造成などで軍事拠点化を進める南シナ海における行動について「信頼と信用を傷つけ、同地域の平和・安全・安定を損ねる可能性がある」として、国際法に沿った南シナ海での行動の重要性を訴えた。